旧四季シリーズ「初雪」First snow

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フランスの兵隊さんが移動中、端のふもとで見つけたのは・・

1/72スケールでナポレオンの兵隊さんを使ったシリーズ2作目。
前作に味を占め、さらに冒険的な作成方法を行った意欲作です。
と、言っても、バークチップをがけに使ったり、水の流れを立体的に表現したりなど、今になっては当たり前の方法ばかりなんですが、かなりの表現方法がこの時に初めて試され、ある意味すこっつの作風を固めた作品と言っても良いかもしれません。

ストーリーにも少し工夫があります。

初雪の降り積もる森の中を行くフランス軍輸送部隊。
橋に差し掛かったとき吼える狼のつがいを見つけ、兵士はあわてて銃を準備します・・・

狼の吼える方向には、狼から逃げおおせ安堵する大鹿が・・・
追うものが急転直下、追われるものになり、しかも双方が事の本題が見えていない・・
寓話的な、設定です。

ちなみに狼に視線をあわせて橋を覗くと大鹿が見えるレイアウトになっていて、この辺りはミニスケールならではの工夫があります。
橋はいつものスチレンボード、がけはバークチップで荒々しい雰囲気に、狼のオスはパテで自作してみました。

フィギュアと馬車はドイルレベルのフランス輜重兵セット、兵士は少し改造して場面に合わせています。大外套と帽子の羽飾り(コケルド)がかわいいですね。

この作品は、偶然なんですが、手芸用品や画材などを手広く扱う「ヤザワヤ」さんのコンテスト「ユサワヤ大賞」と言うのを知り、それのレギュレーションぎりぎりOkだったのでエントリーしました。
ちなみに結果は「佳作」完全な異種格闘技にも関わらず高評価をいただけ、とれもうれしかったです。

1/80スケール
2008年8月作

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