ORIENT MakoⅡ SAA02001B3

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機械式ダイバーズの入門編として海外でも人気の「マコ」。私がこれを買った時の理由は非常に明確だった。忙しすぎて時計に構っていられなかった時期に、ぶつけようが大雨で水没しようが大して惜しくない時計を探してのことだった。

気兼ねのない時計を探してはいたが、そこはそれ「時計好きの性」。何でも良いというわけにはいかなかった。このマコの良いところは基本的なダイバーズの性能をある程度満たした上で、シティーユースに配慮した時計であるということ。そのサイズや重量、どちらかといえば控えめな見た目などが相まって、仕事場でとても重宝する一本となっている。

そして何より、どこからか安易にパクってきたデザインでないのが良い。どこから見ても「オリエント」なのだ。全体を覆う和風な香り。海外のファンは日本人の私よりもよりはっきりと、マコが醸し出す「オリエンタルムード」を感じ取っているのかもしれない。

全体的には価格のこともあるし文句が出ようはずもない。だが敢えて贅沢を言わせてもらえれば、ベゼル…もう少しだけ高級感出して欲しかった。リキッドメタル流し込み…とまでは言わないが、ベゼルの印象でかなり損をしていると思うのだ。惜しい!

18年の豪雨の時期には本当にお世話になった時計で心強い味方だった。悪天候の影響をモロに受けて混迷を極めた仕事のつらさを、この健気な時計は日々癒やしてくれていたのだ。というのは全然大げさじゃない。マコを見る度に戦友を見るような気持ちになるのは本当だから。

現行オリエントにとって、マコシリーズは特別な存在感で世界中のファンに愛される時計なのだ。

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