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CAT&CHOCOLATE 第2版
『キャット&チョコレート』は、幽霊屋敷をテーマとした多人数カードゲームです。各プレイヤーは結社または教団のメンバーとなり、お互いの陣営を知らない状態で幽霊屋敷を探索し、襲い来るさまざまなピンチを持っているアイテムだけで機転を効かし切り抜けていきます。ゲーム終了時に自分の陣営を明かし、陣営ごとに解決したイベントの数を合計し、多い方の陣営に属していたプレイヤーが勝者となります。
カードには、内容を誰にも(自分にも)見せないで最後まで所有する陣営カード、幽霊屋敷で遭遇するイベントカード、イベントを解決するために使用するアイテムカード、イベントを解決したかどうかを判定する判定カードがあります。
ゲーム開始時、人数分の陣営カードを裏向きのまま各プレイヤーに1枚ずつ配ります。配られたプレイヤー自身も見ることはできず、ゲームの最後まで自分がどちらの陣営かわからない状態でプレイします。次に、「アウト」と「セーフ」の判定カードを各1まいずつ、各プレイヤーに配ります。イベントカードはよく混ぜて山札にして置きます。最後にアイテムカードをよく混ぜ、各プレイヤーに3枚ずつ配り、残りは山札にして置きます。これでプレイの準備は終了です。
プレイは第一プレイヤーから順に時計回りに進んでいきます。自分の番が来たらイベントカードの山札から1枚オープンにし、内容を読み上げます。イベントカードには幽霊屋敷で遭遇するピンチが書かれています。例えば、「地下室:魔法陣の中から悪魔が現れ、襲い掛かってくる。」や「寝室:最高の女性が誘惑してくる。だが彼女は明らかに悪魔だ。」などです。これらのピンチを、順番のプレイヤーは次のイベントカードの裏に書かれている数字の枚数だけ自分のアイテムの中から選び、そのアイテムを使ってこのピンチを切り抜ける方法を言わなければなりません。しかし、配られるアイテムは、ナイフやダイナマイトなど、いかにもピンチを乗り切ることができるようなアイテム以外に、猫やチョコレートなど、どうやって使うのか?と苦しむアイテムも多数混じっているのが悩ましいところです。いわゆる、ピンチというお題を与えられた大喜利で、持っているアイテムで物ボケをするという感覚が一番近いかもしれません。そのためRPG的要素が高いゲームプレイとなります。発表された解決方法で本当に解決できるかどうか、順番以外のプレイヤーが判定カードで判定します。セーフの方が多かったら成功、ピンチを見事乗り切ったことになり、順番プレイヤーはそのカードを手に入れることができます。誰もが想像しなかった使い方を瞬時に発想して解決したプレイヤーには惜しみない賛辞が送られ、プレイは大変盛り上がるでしょう。
発売当初は、これでゲームが成り立つのか?というルールで今までのゲームに慣れたプレイヤーにとっては衝撃でした。ですが発売後、そのエポックメイキングなルールによりヒットし、2010年日本ボードゲーム大賞も受賞しています。その後、「日常編」「非日常編」「学園編」「ビジネス編」など、さまざまなバリエーションも発売され、現在ではゲームのいちジャンルを築いています。
ただし、その独特なゲーム性により、好き嫌い、得意不得意と好みが別れているようです。プレイが盛り上がるかどうかは、参加するプレイヤーのノリによってかなり変わるでしょう。
#正体隠匿系
#カードゲーム
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