ポールセン・スコーン

0

ポールセンスコーンは元々ビスポーク工房でしたが、かなり古くからグリーンに既製靴の別注をかけていました。画像2-4は1950-60年頃のインソックです。画像5枚目は1970年代、画像6-8は80年代以降のものです。

1854年にジョセフ・ゲインがイギリス・イートンに靴工房を開きます(その頃のロゴが画像1のものです)。名門イートン校の子弟の靴なども製作しました。その技術がヴィクトリア女王に認められ、王室お抱え靴職人として活躍します。彼は50年もの間、女王のお抱え靴職人を務めました。その間、女王の靴だけでなく、夫君のアルバート公など多くの王族のための靴を作りました。名士となった彼は1892年にウインザー市長に就任します。
ジョセフ・ゲインは、自らの工房に優秀な職人を雇い入れましたが、その中にデンマーク人のポールセンとスコーンがいました(当時、北欧や東欧からかなりの靴職人さんが英国に来ていたようです)。ジョセフ・ゲインの元で経験をつんだ二人は、1890年デューク・ストリートにビスポーク靴工房“ポールセン・スコーン”を開業します。1960年代にゲインの工房を併合しますが、1972年にジャーミン・ストリートのニュー&リングウッドに合併吸収されることになります。

Default