明治中期製作? 七寸四段手提重 「汐干(しおかん)」

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明治中期頃の製作と思われる七寸の手提四段重です。卵殻をほぼ等間隔に散らした「汐干(しおかん)」という変り塗です。微塵貝がほんの少しだけ撒かれています。四段すべて同じ高さになっています。飴色に漆が透けて大変美しい仕上がりになっています。薄い二方桟の作りも繊細です。
大変粗末な木箱に入れられていますが、お重そのものの出来はとても良好で傷みも極めて少ないです。

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    レLEGOの日記

    2023/05/23 - 編集済み

    これは、白い模様が卵殻なんでしょうか?

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      グリーン参る

      2023/05/23

      はい、おっしゃる通り卵殻を細かく砕いたものです。若狭では江戸後期から使われているようです。この素材を使い始めてから、より一層多彩な模様が生まれたように思います。

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      レLEGOの日記

      2023/05/23

      返信ありがとうございます。

      Labログの方も拝見しました。

      卵の殻から、こんなにきれいな模様ができるんですね。

      他にも松葉だったり、紐だったり、人の想像力ってすごい!

      変り塗という存在を知らなかったのですが、もし、このままなくなってしまったらもったいない話ですね。

      蒔絵だけでなく、変り塗を研究する人も現れて欲しいです(自分がやるとは言わない😅)。

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      グリーン参る

      2023/05/23

      レLEGOの日記さん
      コメントありがとうございます。変り塗の種類は400以上と言われており、そのほとんどに風流な呼称が付けられています。まさに趣向を凝らしたアイデアの宝庫ですね。画像の変り塗も卵殻を使ったものですが、さらに蒔絵を施しています。

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