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『もう一人の世界ホームラン王』高井保弘とスペンサーメモ
『世界の代打男』高井保弘
阪急ブレーブス(1964-82)
NPB通算成績 打率269本塁130打点446
通算代打本塁打:27本(世界記録)
シーズン最多代打本塁打:6本(1974 パ・リーグ記録)
高井は投手の球種と僅かなフォームの違いを観察していたスペンサーに学び、メモ帳に記録。
守備力難からレギュラー定着できなったが『スペンサーメモ』を習得し「世界の代打男」としての礎をつくる。
1972年頃から結果が出始め、1974年に代打本塁打日本記録を更新。
同年のオールスターでは調査済みの松岡弘から史上初の代打逆転サヨナラ本塁打を一振りで仕留める。
このホームランを観ていたアメリカ人記者の提唱によって指名打者制度が検討されMLBを参考に1975年から導入される。
1975年8月27日のロッテ戦でMLBの通算代打本塁打数の世界記録を更新した。
1981年9月3日の西武戦で生涯3度目の代打サヨナラ本塁打が最後の代打本塁打となった。
翌1982年に引退。
現在も『世界の代打ホームラン王』として君臨する。
ダリル・スペンサー
MLB(1952-53/1956-63)
阪急ブレーブス(1964-68/1971-72)兼任コーチ(1971-72)
NPB通算成績 打率275本塁152打点391
1965年7月16日サイクル安打を記録するが日本では認識がなく本人が「『サイクル安打』はすごい記録だ」とアピール。
それ以降、MLBに習いサイクル安打達成者には連盟表彰と記録達成者として公式に記録されることになる。
また遡って記録が調べられ藤村富美男が史上初として記録された。
スペイサーは投手毎の球種と僅かなフォームの違いを観察しメモ(スペンサーメモ)する方法を日本に広めた。