TOYOTA TS050 HYBRID 2016

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2016年のル・マン参戦車。2012年からNAエンジンにブレーキ回生を組み合わせたハイブリッドシステムでWECに挑んできたトヨタでしたが、
15年の惨敗から当初予定から1年前出しとなる16年からの新マシンの投入を決定、ターボ化された2.4LV6エンジンにリチウムイオンバッテリー
+前後輪モータージェネレーターを組み合わせたマシンはTS050と名付けられました。

2018年にトヨタ悲願のル・マン初優勝を果たした名車として永く記憶されるであろうTS050ですが、素直さが足りない自分は当然のように
まず16年型を購入しました。18~20年の優勝の価値は疑うべくもなく、2000年代のアウディがそうであったように一人横綱としてシリーズを支え、
勝ち続けるのもまた尊敬に値することだと思っていますがしかし、2016年のル・マンはいろんな意味で唯一無二な気がしてなりません。

両社合わせル・マン31勝(当時)のポルシェとアウディを相手に23時間55分経過時に首位にいたトヨタ。そして最後の5分で敗者となったトヨタ。
当時はあまりの衝撃に寝付けない夜を過ごしましたが、振り返ると16年型TS050はもう二度と現れないであろう「究極のグッドルーザー」として、
勝者に勝るとも劣らない輝きを放っている気がするのです。

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