魅惑のビートルズUK沼〜幸運は手繰り寄せます!
全ては慎ましく平穏に過ごせれば…と思って暮らしていた私の人生設計を根底から覆してきたUK盤。その中でもターニングポイントとなったレコードをご紹介するシリーズの第二弾! *** 私は昔っから本当にクジ運がなくて、懸賞の類いは勿論、アイスキャンデーやフーセンガムの「当たり」にも出会えた事がない。 しかも超雨女で、小学校の遠足は一度も晴れたことがなく、今でも出先で降られるのは当たり前。既に降っていても私が外に出た途端に雨足が強くなるという筋金の入りよう。 自分でも「"持ってない"奴」を自負していたんですが、 でも一つだけ、誰にも負けないものがある事をココ最近思い出しまして。 それは、 「勝負強さ」⚔️ ここぞの時の引きの強さと決断力です🔥 * その昔、まだ私がうら若き乙女で 華のOLさんだった頃、 お昼はチャイムと共に着替えて15分間のランニング🏃♀️からの昼食…と一見とても健康的な昼休みのルーティンをこなしていたのだけれど、 食後に待っている昼休みの〆というのが、 会社のオジサン達との30分に渡るポーカータイム♥️♦️♠️♣️。 だいたい毎日7-10人は集まってカードゲームを楽しんでいたのだけれど、 私はそこで「勝負師」と呼ばれていました(笑) 勝負に出たゲーム、必ず頂いちゃうんです🎵 強気に出た時のカードの引きも半端なく、 私のプレイを背後で眺めていた課長さんに、 「いやぁ…利右衛門ちゃん勝負師やなぁ。ええもん見せてもろたわ」 とお褒め頂いた事もありました(笑) * ただ、退職してここ何十年の間はカードゲームといえば子供相手でしたし、賭け事の類いも極稀に「これから行くんだけど、運試しに利右衛門ちゃんも何か買ってみる?」と言われて訳も分からず買った馬券くらいで(実はそれが14倍になって返ってきたのだけれど笑)慎ましく平穏な日々を送っていたので、そういう話題にすら触れる機会が無かったのですっかり忘れていたのですが、それを思い出させてくれたレコードというのも、実はあります。 🎸🎸🎸 UK Monoな「Help!」の出会いから、少しずつ買い集めていったUK盤。 たまたま丁度コロナの特別給付金10万円の時期も重なったりしたので、ちょこちょこ買うことが出来たのだけれど、やはり私にとってはお高い事に変わりはなく、出来る事なら安く手に入れたいと思いながら買っていました。 でも当たり前ですが、そういう逃げ腰な思いでする、お値段有りきなお買い物で満足のいく物が手に入るというのはごく稀で、 Revolver (UK盤 Mono①) https://muuseo.com/r0046/items/47 利右衛門 ↑↑↑それなりに高かったのに傷ノイズだらけだったリボルバーとか、 ↑↑↑ 「目立つ傷はなし」と書いてあったのに、届いてみたら傷だらけだわ汚れてるわ盤反ってるわで、 再生するのもやっとだった「Paperback Writer」とか Let It Be (UK盤②) https://muuseo.com/r0046/items/150 利右衛門 ↑↑↑その時は安いと思ったけれど後から冷静になれば「掴まされた」感半端ない値段だったレイトプレスな「Let It Be」とか… 安物買いの銭失い…とは正にこの事! これはいかん!何故レコード集めるの?から自分を見つめ直し、 「値段も大切な要素ではあるけれど、 もっと大切なのは、それに愛情を注げるものなのかどうか。 このタイトルがこの値段で出てるから…ではなく、 これからは、本当に心から欲しいと願うものを買おう。愛おしく思えるものを買おう。 それで値段が安けりゃ超ラッキーだい!」 と、方向転換。 そして、そう腹を決めた途端出会ったのが、それまで探しても良いものに出会えず、ちょっぴり諦めモードだったこの、 「Strawberry Fields Forever」のピクチャースリーブなシングル。 しかも、 スリーブ裏面のパーロフォンのロゴが緑🟩✨ このシングルに収録されてきる、ジョン作の「Strawberry Fields Forever」そしてポール作の「Penny Lane」は、どちらも生まれ故郷のリバプールの事を題材にした曲で、そんなシングルにに4人の小さい頃の写真が使われてるなんて本当に素敵✨と思って、これをミューゼオで知ってからフォロワーさんにその種類や特徴を教えて頂きながら、レコード屋さんに行く度、オークションサイトを覗く度、気にしながらずっと探していたんですが、そもそもこのスリーブは他のカンパニースリーブと同様のペラい紙で出来てる上に基本の色が白いので、破れやすく汚れやすく…なかなか状態の良いものに出会えなくて💦 なので、このピンピンなスリーブのレコードと出会えた時は「マジかマジかマジか!」となったんですが、ただお値段が問題でして。ものすごく高かったんです。 その頃私が買い集めていたUKシングルの10~20倍。最早シングルの値段ではなく、 シングルなのに、うちにあるアルバムならば「With The Beatles」と「A Hard Day's Night」のUK盤が同時に買えてしまう、 JSSならば40枚は楽勝で買えてしまうお値段。 当時アルバム買うのもヒーヒーだったので、これは相当勇気のいるお買い物。 この直前の春に、「Abbey Road」のレフトAppleと「Rubber Soul」のマト1を立て続けに買い、その代金引き落としが済んだばかりのタイミングだったのもあり、ここでこれを買ったら…預金残高が虫の息!😱 嗚呼…見送ろうかどうしようか、家の洗濯機の前で座り込み(丁度洗濯の最中にレコード屋さんから宣伝の通知が来た😅)すんごい悩んだんですが…ここで逃したら一生会える気がせんっ!という思いが上回り、最後は 「ええいっ!」 と清水の舞台から飛び降りる気持ちで腹括って、ポチっとな🎵 そして、裏のパーロフォンマークが緑色なピクチャースリーブなこのレコード、 結局今に至るまで私も出会ったのはこの一度きりしかないので、本当に勇気を出して本当に良かった! 一枚といえどレアな盤が早い段階で手に入ったので、シングル蒐集にもより気合いが入ったのは間違いないんですが、それよりも そこから出会いの流れがガラッと変わったというか、 ツキが半端ないというか、 運を手繰り寄せた感というか、 . 現在進行形で今でも色々ラッキー続き継続中なのは、 正にこの「Strawberry Fields Forever」がきっかけなのは間違いなく、 これ以降、レコードとの出会いそして蒐集する楽しみが一層深まったのは、本当にこの子のおかげ。 そして何より、強い思いを持って集める事の大切さを改めて教えてくれた、気持ちの上でとても大きなターニングポイントとなったレコード。 結果としてこの後出会いの連続だった分、預金残高もゴリゴリと減っていくのだけれど、 これは通帳の数字では測れない財産。 そしてこの盤の購入をきっかけにして、 普通なら絶対に買うことなんて出来ない、 色んな子達との出逢いがこの後待ち受けている訳でして。 ただそれも長いお話。なので、 つづく。 Strawberry Fields Foerver / Penny Lane (UK盤) https://muuseo.com/r0046/items/99 利右衛門