多久球状閃緑岩

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相ノ浦地区ではカイガラ石と呼ばれ、球顆は5~18㎝の楕円形、球体は内核と球殻とに区分できる。
【内核】不規則な形をした変成岩のことが多い。
【球殻】白い縞は主に斜長石、黒い縞は輝石や角閃石でできており、それぞれの結晶は内側から外側に向かい放射状に並ぶ。残念ながら露頭は確認されていないが、昔は山の斜面や沢筋に転石として多く分布していたようで、水田の石垣や、河川の護岸石として用いられていた。
<佐賀教育センターから参考>

水石の世界ではナポレオン石として珍重されています。かなり大きな礫が多数発見されており、多久市役所、児童センターあじさい、西渓公園、小城高校、南部小学校、相ノ浦大権現境内、多久聖廟、オカムラ歯科医院、中島邸跡地などなどいたるところに飾られているようです。佐賀教育センターによれば、北多久町相ノ浦地区の1つの沢しか出ないとあり、発見されていない露頭を探しに行きたいものです。

《コラム》
多久市の民話が目に留まりました。
『飯盛神社の奥の方にナポレオン石があります。その一帯を飯盛山と呼び、その先の方に、その小石がいっぱい置かれた場所があります。これは姥捨て山に親を捨てたものだから、会いに来た印に置いたものです』
私の手元にある石もここの石かもしれません。

#カイガラ石
#多久球状閃緑岩

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