球状閃緑岩(フィンランド)

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球状岩の典型的な特徴は、orbiculesまたはorbsと呼ばれる球顆です。これらの球顆はサイズと組成に大きなばらつきがあり、変形して伸びた形状も少なくありません。
球状岩は、中央に放射状に成長した結晶に囲まれたcoreを含んでいます。球顆の外側の部分には、shellsと呼ばれる同心円状の組織が存在します。
コアの構成はいくつかのパターンに分類できます。
・小さな結晶のクラスター
・単一の大きな結晶またはそれらの断片
・捕獲岩
・ホスト岩の破片
これらのコアは常にシェルに移行する放射状に成長した鉱物に囲まれ、結晶の異なる層で構成されています。放射状に成長した結晶(斜長石の場合が多い)の層もあれば、接線方向の層もあれば、配向のない小さな粒子のみで構成される層もあります。コアが小さな鉱物粒子の凝集で構成されている場合、放射状の成長の始まりは見づらく、時には移行がまったく見えない場合もあります。
ほとんどの球状岩には同心のシェルが何重にも認められます。単一のシェルで構成される場合もあります。シェルの目視で確認できる同心線は、鉱物の組織と常に一致するとは限りません。
<Orbicular rocks in Finlandから要約>

フィンランドは球状岩の産地として著名です。切手にも図案が使用されているほどです。

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