「帰ってきたウルトラマン」の復活 白石雅彦 双葉社 2021年

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 著者既刊の「ウルトラQの誕生」「ウルトラマンの飛翔」「ウルトラセブンの帰還」「怪奇大作戦の挑戦」と比べると,新事実の発掘やまとまった作品としての掘り下げという面からすると,内容がやや浅いように思われました。(帯には「新事実満載!」とうたっていますが)1971年以前の円谷プロ再生場面から始めなければならないのは理解できますが,内容の半分以上は当時のテレビ現場の周辺やミラーマン等の誕生にかかわる記述なので,むしろ「帰ってきたウルトラマン」を掲げなかった方がとさえ思われました。

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