CHEVROLET CAMARO Z/28 (1974)

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American Car Collection Vol.77

1970年にデビューした2代目「シボレー カマロ」。1981年まで生産された2代目モデルは、歴代のなかで最長のモデルライフとなっている。その理由として、たび重なる排ガス規制への対応に伴うエンジンを中心とした仕様変更、衝突安全規制に伴うボディデザインの変更を優先したことが挙げられる。初代でも人気を博した「Z/28」は2代目に引き継がれたものの、1974年で一度生産を終了してしまう(1977年モデルで復活)。排気量5.7リッター、最高出力245馬力、最大トルク380N・mを発生するV8エンジンを搭載していたが、まさにマッスルカーの終焉とともに、これ以降、5リッターオーバーの大排気量エンジンが2代目カマロに搭載されることはなかった。
 今回のモデルカーは、そんなマッスルカーの最後の時代を飾ったといってもいい、1974年モデルの「シボレー カマロ Z/28」。ボディカラーは「Light Gold Metallic(コード:53)」。1975年モデルから、後方視界を改善するために採用された「パノラミックウインドウ」を持たない最後のカマロだ。1974年モデルから変更された角形のヘッドライト、そしてテールランプ、さらには通称5マイルバンパーや、ボンネットとトランクに配されたデカールも忠実に再現している。マッスルカーとしての牙が抜かれつつある時代の最後の煌めきを放つ「シボレー カマロ Z/28」。当時の記憶に想いを馳せるもよし、追体験でマッスルカーを知るもよし。このモデルを眺めていると、思わずあの時代にタイムスリップしたくなる。

ラインナップのご紹介 vol.35参照

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