10銭錫貨

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戦時中の資材窮乏が極まった昭和19(1944)年に、それまでのアルミ貨に代わって発行されました。資材として、軍需により他に貨幣地金になりうる金属がないなか、外地から産出された錫が選ばれています。

終戦による状況の改善で10銭はすぐにアルミ貨に戻り、まもなく戦後のインフレーションで「銭」単位の貨幣そのものの終焉を迎えます。そのため、錫貨の10銭は単年度の発行で終わりました。時代背景が色濃く現れた貨幣といえましょう。

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