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フランス 10ユーロセント ノルディック・ゴールド貨(2024年銘)
#フランス の通常10ユーロセント貨幣です。2024年1月に、50・20・10ユーロセント貨の片面デザインが一新されました。この3金種はいずれもオスカー・ロティによる「種を蒔く人(Semeuse lignée)」のデザインでしたが、今回のデザイン変更で金種ごとに別デザインとなりました。新デザインに採用されたのは、フランス及びその民主主義に貢献した3人の女性偉人です。いずれも肖像に従来の「種を蒔く人」を取り込むもので、フランス国立造幣局の主任彫金師ホアキン・ヒメネスによるデザインです。 10ユーロセント貨のデザインに採用されたのは、政治家としてフランス内外で活躍したシモーヌ・ヴェイユです。ユダヤ人の彼女は第二次世界大戦下のナチス・ドイツによるホロコーストを生還すると、パリ政治学院で学びます。ジャック・シラク首相(当時)の下で厚生大臣となり、数々の閣僚を経験したほか、女性初の欧州議会議長となるなど、フランスで最も愛された政治家の名声を得ました。
銅・アルミニウム・亜鉛・錫 フランス 未確定Hokutosei
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フランス 20ユーロセント ノルディック・ゴールド貨(2024年銘)
#フランス の通常20ユーロセント貨幣です。2024年1月に、50・20・10ユーロセント貨の片面デザインが一新されました。この3金種はいずれもオスカー・ロティによる「種を蒔く人(Semeuse lignée)」のデザインでしたが、今回のデザイン変更で金種ごとに別デザインとなりました。新デザインに採用されたのは、フランス及びその民主主義に貢献した3人の女性偉人です。いずれも肖像に従来の「種を蒔く人」を取り込むもので、フランス国立造幣局の主任彫金師ホアキン・ヒメネスによるデザインです。 20ユーロセント貨のデザインに採用されたのは、「黒いヴィーナス」と呼ばれたジャズの女王ジョゼフィーヌ・バケルです。アメリカ生まれの彼女は、舞踏により身を立てました。後に人種差別を経験しながらも、ベルギーやドイツなど欧州での公演を成功させました。母国での人種差別への嫌気からフランス市民権を獲得すると、芸能活動のみならず、第二次世界大戦中のヴィシー政権下でのレジスタンスやアメリカの公民権運動に関わり、人種差別撤廃や自由主義に多くの影響を及ぼしています。後に、パンテオンに祀られた初の黒人女性となりました。
銅・アルミニウム・亜鉛・錫 フランス 未確定Hokutosei
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フランス 50ユーロセント ノルディック・ゴールド貨(2024年銘)
#フランス の通常50ユーロセント貨幣です。2024年1月に、50・20・10ユーロセント貨の片面デザインが一新されました。この3金種はいずれもオスカー・ロティによる「種を蒔く人(Semeuse lignée)」のデザインでしたが、今回のデザイン変更で金種ごとに別デザインとなりました。新デザインに採用されたのは、フランス及びその民主主義に貢献した3人の女性偉人です。いずれも肖像に従来の「種を蒔く人」を取り込むもので、フランス国立造幣局の主任彫金師ホアキン・ヒメネスによるデザインです。 50ユーロセント貨のデザインに採用されたのは、夫とともに物理学・化学者として名高いマリ・キュリーです。現在のポーランド生まれのマリは夫ピエール・キュリーとの研究を機にフランスへ移り、ここで研究に人生を捧げることになりました。放射線研究の成果から女性初のノーベル賞を受賞し、今日の医療・物理分野などに不可欠な業績を数多く残しています。
銅・アルミニウム・亜鉛・錫 フランス 未確定Hokutosei
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議会開設100周年記念5,000円銀貨
議会開設100周年を記念して、平成2(1990)年11月21日に発行されました。平成2年に発行された、スターリングシルバー製銀貨3種類のうちの1種です。 明治23(1990)年11月25日、大日本帝国憲法のもとで第1回帝国議会が招集されました。途中、日本国憲法の制定に伴い議会の位置付けは変わるものの、今日では三権のうち立法権を司る重要な位置を占めています。 デザインは、表面に国会議事堂が、裏面に有翼の獅子が採用されました。この有翼の獅子は国会議事堂本館(参議院玄関ホール脇のドア上)にあり、聖マルコ福音記者の象徴と同時に平和の象徴となっています。
銀925/銅75 5,000,000枚 30mmHokutosei
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裁判所制度100周年記念5,000円銀貨
裁判所制度100周年を記念して、平成2(1990)年10月23日に発行されました。平成2年に発行された、スターリングシルバー製銀貨3種類のうちの1種です。 日本の近代的な裁判所制度は、明治23(1990)年11月1日に施行された裁判所構成法をもって幕開けしました。ドイツの司法制度を参考にしつつ急速に司法制度を採り入れた日本の裁判所制度は、現在も形を変えて生きています。 デザインは、表面に最高裁判所大法廷が、裏面に裁判官徽章とオオハンゴンソウが採用されました。裁判官徽章は、八咫鏡に篆書体の「裁」を配したものとなっています。八咫鏡は真実をくもりなく映し出すことから、裁判の公正を表すものとされています。
銀925/銅75 5,000,000枚 30mmHokutosei
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ドイツ 2ユーロ「ドイツの連邦州 II・メクレンブルク=フォアポンメルン州」(A)
2022年に完結した #ドイツ の #2ユーロ 「ドイツの連邦州」シリーズに代わり、2023年より「ドイツの連邦州 II」シリーズが始まりました。2024年の第二貨は、メクレンブルク=フォアポンメルン州となっています。 前シリーズである連邦州シリーズは歴史的スポットをテーマとしていましたが、連邦州 IIシリーズでは各州の文化的アイデンティティに焦点を当てています。 モチーフは、ヤスムント国立公園にある白亜の崖(Königsstuhl : ドイツ語で玉座)です。高さ約100メートル、長さ約10kmにわたる石灰岩の崖で、崖上にあるブナの原生林は世界遺産にも登録されています。 ドイツの貨幣に刻印されるミントマークと造幣所の関係 A: ベルリン D: ミュンヘン F: シュトゥットガルト G: カールスルーエ J: ハンブルク ※ 発行枚数は全造幣所担当分を合算した枚数です。
銅・亜鉛・ニッケル ドイツ 30,000,000枚Hokutosei
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ルクセンブルク 2ユーロ「錬鉄工の図柄を採り入れたルクセンブルク・フラン導入100周年」
錬鉄工のデザインを採用したルクセンブルク・フラン貨幣の導入100周年を記念して、ルクセンブルクで発行されました。 ルクセンブルクの産業は、1840年代に南部で鉄鉱石が発見されて以来、1970年代のオイルショックに至るまで、鉄鋼業を中心に栄えてきました。ルクセンブルクでは、1924年に初めて錬鉄工※(パドラー)の図柄を採り入れた1フラン貨幣が発行されました。それ以来、同デザインの1フラン貨幣は、少々変化こそありましたが、1964年まで発行されました。錬鉄工のデザインは、まさに鉄鋼とともに栄えたルクセンブルクを象徴するものです。 2ユーロ貨のデザインは、100周年の数字に1924年の1フラン貨幣を重ね、アンリ大公のモノグラムを配したものとなっています。 ※ 錬鉄工 かつて、板鉄を製造する方法として、パドル法が用いられていました。鉄は含有する炭素を減らすことで強度が上がるため、いかにして炭素を減らすかが課題でした。パドル法では、反射炉の側面から鉄の棒を差し込んで内部を撹拌し、棒に絡みついた鉄(錬鉄)を取り出します。この撹拌する職人が、錬鉄工です。
銅・亜鉛・ニッケル ルクセンブルク 120,000枚Hokutosei
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フランス 10ユーロ「ディズニー100周年」
ウォルト・ディズニー・カンパニーの創立100周年(前身にあたるディズニー・ブラザース・カートゥーン・スタジオから数えて)にあたり、フランスで発行されました。 ディズニーは、数々の苦難を乗り越えた末に同社の看板キャラクターであるミッキーマウスが活躍すると、これまでに数々の名作アニメを世に送り出してきました。この銀貨は、そのミッキーマウスを中心とするキャラクターが、100年の夢と魔法に満ちた歴史を祝うかのようなデザインとなっています。 銀貨は、フランスの10ユーロ銀貨でよくみられる長方形の純銀製となっています。ミッキーマウスが大きく取り上げられた額面には、ディズニーキャラクターのシルエットが刻まれています。
プルーフ 38 x 29.1mm 銀Hokutosei
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未発行1銭陶貨
昭和20(1945)年の終戦前に製造された、1銭硬貨です。日中戦争の開戦以後、臨時通貨法に基づき軍需資材となる金属の貨幣は回収され、代用の貨幣としてアルミ貨や錫貨が製造されていました。しかし、戦局の悪化に伴いアルミが、次第に錫すらも不足してきたため、昭和19(1944)年10月に「陶貨製造準備会」が設立され、陶貨の製造が計画されました。 第一次世界大戦後にドイツで発行されたノートゲルト(地方貨)の陶貨をモデルとし、造幣局で製造できなかったために有田、京都、瀬戸の各民間事業者にて7億枚(1銭陶貨)製造することが計画されました。昭和20年7月には量産に成功するものの、実際には10銭陶貨、5銭陶貨とともに1,500万枚しか製造できず、発行するには充分な量とはいえませんでした。そのまま終戦を迎えたため、ついに陶貨は発行されず破砕処分されることとなります。廃棄のため管理されていたにもかかわらず一部が流出し、その流出した陶貨が現在でも残っています。1銭陶貨は、現存する日本の試鋳貨・未発行貨のなかでは最も枚数が多いです。 素材としては、三間坂粘土60%、泉山石15%、赤目粘土15%、その他10%で製造されています。1銭陶貨は小さすぎる等の理由で年銘を刻むことができず、日本の貨幣では珍しく年銘のない貨幣となっています。製造上、また材質上の理由から、デザインや色にばらつきがあるようです。
粘土・和山石 不明 15mmHokutosei
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サンマリノ 5ユーロ白銅貨「サンマリノ社会保障研究所」
コロナ禍に直面したサンマリノで、2020年9月17日に発行されました。 サンマリノ社会保障研究所は、1876年発足のサンマリノ共和国相互扶助組合協会に端を発し、1955年12月22日に協会が改組されて発足しました。サンマリノの保険制度を担い、市民に向けて医療情報を提供する任務も担っています。コロナ禍においては、ワクチンに関する情報も発信し続け、サンマリノの市民にとってますます重要な機関となっています。 コインのデザインは、高齢患者のケアをする看護師を通じて、新型コロナウイルス感染症の流行による健康上の緊急事態に対抗するサンマリノ共和国の各機関の取り組みを表現しています。このコインは特にサンマリノ社会保障研究所を讃えており、貨幣の販売益はサンマリノ社会保障研究所に寄付されます。背景には、グアイータの塔が採用されました。
銅・ニッケル サンマリノ 20,000枚Hokutosei
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サンマリノ 10ユーロ銀貨「東京五輪射撃でのメダル獲得」
東京オリンピックでの初のメダル獲得という快挙が達成されたことを受け、2021年12月3日にサンマリノで発行されました。クレー射撃女子トラップのアレッサンドラ・ペリリ選手、クレー射撃混合でペリリ選手と組んで銀メダルを獲得したジャンマルコ・ベルティ選手の偉業を讃えるものです。 サンマリノの選手は、1960年のローマ大会よりオリンピックに出場しています。ペリリ選手も、2012年のロンドン大会、2016年のリオデジャネイロ大会に出場しましたが、いずれもメダルを逃しています。三度目の出場となった東京大会では、優勝、準優勝の選手とは引き離されてしまいましたが見事銅メダルを獲得し、サンマリノ史上初のオリンピックメダルをもたらしました。続くクレー射撃混合では、ペリリ選手とベルティ選手とが組み、あと1点のところで金メダルを逃してしまったものの、銀メダルを獲得しました。 銀貨のデザインは、クレー射撃で活躍した両選手の姿をモデルとしています。女子選手の方には、ペリリ選手の銅メダルの偉業を讃え、散弾銃に銅色の着色(メッキではない)が施されています。スターリングシルバー(.925)製で、詳しい組成は不明です。
不明 サンマリノ 4,000枚Hokutosei
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クロアチア 2ユーロ「ユーロ圏」プルーフ
クロアチアのユーロ圏入りを記念して、2023年9月15日に同国で発行されました。ユーロ貨幣を発行する国は年に2回まで、一定の枠内で片面のデザインを変更した2ユーロ貨幣を発行することができますが、この貨幣はクロアチアが発行した記念すべき最初の特別デザイン版2ユーロとなりました。 2023年1月1日にクロアチアでユーロの一般通用が開始され、同国はEU加盟国で20番目のユーロ導入国となりました。これら20か国はユーロ圏と呼ばれています。 デザインは、ユーロのマーク(€)にシャホヴニツァ(国章の市松模様)を組み合わせたものとなっています。その中には、ČLANICA EUROPODRUČJA(英: Member of the euro area)と記念事由が刻まれています。エッジには、クロアチアの通常2ユーロ貨と同様に同国出身の作家イワン・グンドゥリッチが1628年に発表した牧歌「Dubravka」の一節「O LIJEPA O DRAGA O SLATKA SLOBODO」が刻まれています。 この貨幣はプルーフ版にあたり、鏡面仕上げとツヤ消し仕上げを組み合わせた美麗な外観が特徴です。発行枚数は5,000枚と少なく、造幣局HPではすぐに完売しました。
プルーフ 銅・亜鉛・ニッケル クロアチアHokutosei
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アンドラ 2ユーロ「夏至の火祭り」
アンドラの伝統的な夏至の火祭りを取り上げた2ユーロ貨幣です。2023年12月に発行されました。 夏至の火祭りは、ピレネー山脈で、太陽が天頂にある日の夜、つまり夏至の日の夜に行われます。そこでは、松明(ファラ)に火を点け、伝統的なマントを羽織った火振者(ファレール)が松明を振り回すことで、火の輪を形づくります。2015年には、「ピレネー山脈の夏至の火祭り」としてユネスコ世界遺産(無形文化遺産)に登録されました。 コインのデザインは、夏至の太陽を背景に、ファラを振り回すファレールの姿となっています。
銅・亜鉛・ニッケル アンドラ 70,000枚Hokutosei
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アンドラ 2ユーロ「アンドラの国連加盟30周年」
アンドラが国連に加盟してから30周年を迎えるにあたり、2023年に同国で発行されました。 デザインは、30の数字中0を地球に見立てたものとなっており、その周りをオリーブのリースが囲んでいます。また、2023年を表す ANYS 2023 も、中央を境に凹凸が入れ替わるようになっています。 このコインはコインカード形態で発行され、70,000枚発行されました。
銅・亜鉛・ニッケル アンドラ 70,000枚Hokutosei
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セントヘレナ 1ポンド銀貨「不朽の名作コレクション2022・ゴシック クラウン」
セントヘレナが発行した、貨幣史で名高いコインを称えるコレクションのうちの1枚です。2022年に発行された写真のコインは、英国で1847年に発行されたいわゆる「ゴシック・クラウン」銀貨をモチーフとしています。 オリジナルのゴシック・クラウンのデザインは、英国王立造幣局長ウィリアム・ワイオンによるものです。時の女王ヴィクトリア即位10年を記念して発行されました。このクラウン銀貨にゴシック体(ブラック・レター)が用いられていたため、後に「ゴシック・クラウン」と呼ばれるようになります。十字形に配されたイングランド、スコットランド、アイルランドの各象徴と、それを囲むブラック・レターが印象的な銀貨です。ゴシック・クラウンは、彼が手がけた「スリーグレイセス」「ウナとライオン」に並び、世界で最も美しいデザインの銀貨の1つに数えられています。ゴシック・クラウンはその人気から、本場の英国でも復刻版が発行されました。 写真の銀貨は、セントヘレナでマスター・ピース(不朽の名作)コレクションとして発行されたものです。片面はオリジナルのデザインを再現していますが、年銘のブラック・レターを anno dom mmxxii(2022年銘)として発行年に合わせています。肖像面はオリジナルのゴシック・クラウンのヴィクトリア女王ではなく、時の女王エリザベス二世となっています。
プルーフ 銀 セントヘレナHokutosei