小型50銭銀貨 大正11年銘

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大正11(1922)年より発行された50銭銀貨です。第一次世界大戦を受け、銀価格が高騰したことから、それまでの旭日50銭に代わる銀貨が必要となりました。このことから八咫烏50銭が発行されるものの、銀価格の暴騰に対応しきれず、流通することなく回収されてしまいます。小型50銭は、その八咫烏50銭から量目を削減するだけでなく、銀品位をも落として製造されました。

小型50銭が発行される頃には銀価格も落ち着きをみせたため、昭和13(1938)年まで15年以上にわたり数多く発行され、広く国民に親しまれました。やがて戦争とともに銀貨は発行されなくなり、戦前最後の銀貨となりました。次なる一般通用の銀貨は、昭和32(1957)年の鳳凰100円銀貨まで待つことになります。

デザインは、八咫烏50銭の八咫烏とローマ字表記を削除して表記配置を見直したものとなっています。

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