日本ブラジル交流年及び日本人ブラジル移住100周年記念500円ニッケル黄銅貨

0

日本人が初めてブラジルに移住してから100周年を迎えるにあたり、平成20(2008)年に発行されました。ポルトガル語話者が多いブラジルが関係する貨幣だけあって、日本の記念貨幣では珍しく英語以外の表記(ポルトガル語)が使われています。

デザインモチーフは、笠戸丸※とブラジルの世界地図、両国を象徴する桜の花とコーヒーの実です。世界地図は南アメリカ大陸の中にブラジルの位置を示し、そのブラジルの地形が笠戸丸の煙突から出る煙に見えるように配されています。また、アラビア数字の500の中には、傾けてみると両国頭文字であるJとBが浮き出る潜像技術も使われています。また、初めて側面に異形斜めギザ(ギザの一部に異なる角度をつけて刻む日本独自開発の技術)を採用しており、今日の貨幣偽造防止技術の先鞭をつけました。

※ 笠戸丸
明治41(1908)年4月28日に、第一回日本人移住者781名を乗せて神戸港を出航した客船(移民船)です。ブラジルでは日系人、日本では移民の子孫が活躍していますが、その後の両国間交流のきっかけをつくりました。

Default