宇宙船地球号(遊戯王OCG)
今回ログのオープニングを飾るのは、 「ゼアル・コンストラクション」の カード。 カードイラストと効果から察するに、 元ネタはアニメ「遊戯王ZEXALⅡ」の 「遊馬vsベクター」(2戦目)における ラストターンの展開と思われる。 ラストターンで遊馬はドローした 「RUM-リミテッド・バリアンズ・ フォース」を、ZEXALIIの能力 「リ・コントラクト・ユニバース」 により「RUM-ヌメロン・フォース」 へ書き換えた。(カードイラストに 描かれているのはこの瞬間である) 公開した手札のカードと、デッキ内の 「RUM」カードを入れ替えるという 形で、「カードを書き換える」行為を 再現しているのだろう。 主人公がそんなイカサマをして良いのか とツッコミを入れたくなるが、 ラスボスはこちらのカードを勝手に 書き換える効果を持つカードを アニメオリジナルカードとはいえ 使用して来た為、もはや何でも有り である…(下写真はOCG版) ここからが本題であるが、ここまで アニメ「遊戯王ZEXAL」内での 「カードの書き換え」について 語ったが、遊戯王OCGの日本語版 カードと海外版カードにも、 世界で販売する上での都合により、 イラストや単語の表現に違い(書き 換えや修正)がある事に触れたい。 ちなみに、toy ambulance館長様との コメント欄でのやり取りで思い付き、 このログを書いた次第である。 toy ambulance館長様、閃きを ありがとうございました。 https://muuseo.com/toyambulance/items/12216 《コナミ/遊戯王》ダークシーレスキュー《KONAMI/YU-GI-OH!》DARKSEA RESCUE | MUUSEO (ミューゼオ) https://muuseo.com/toyambulance/items/12216 toy ambulance 話を進めるが、まずはカードイラスト について。 海外版では子供への配慮がされており、 拳銃等の銃器や性的な表現に対して 修正を施される事が多い。 下記は分かりやすい例。 「リボルバー・ドラゴン」については、 元がリボルバー式の拳銃モチーフに 関わらず、レーザー砲の様なイラスト に変更されている。 「水の踊り子」に関しては、 布面積0から途端に増えている。 また、宗教に関する様なイラストや、 特定の人種に関する単語も影響を 受けている。 「死者蘇生」は元の古代エジプトの 十字架であるアンクから、装飾品の 様なイラストに変更。 「六芒星の呪縛」も、 六芒星が悪魔崇拝のイメージに 繋がる為か、変更されている。 (悪魔族モンスターについても、 頭の角や背中の羽根を削除した イラストとなる事が多い。) カード名称については、 黒人差別をイメージさせる「BLACK」 の単語が代表的で、日本語版で最も 有名なカードの中の1枚である 「ブラック・マジシャン」は、 「DARK MAGICIAN」という名称に なっている。 写真の掲載は省くが、 「血の代償」 「魔女狩り」 「レッサー・デーモン」 「封印されし」シリーズ 「破壊輪」 「冥界の魔王ハ・デス」 「ブラック・マジシャン・ガール」 等、他にも修正が施されたカードが かなりの数で存在している。 遊戯王OCGは総印刷枚数で ギネス記録を持つほど世界的に販売 されている事もあり、その辺りの 対策は必要不可欠といった所だろうか。 最近は新パックでカードイラストを 海外版で逆輸入するカードが多く なっており、日本語版でも同名カード にイラスト違いが存在する事が 起こり得る様になっている。 〈日版〉「D-HERO Bloo-D」WC07-JPB01 https://muuseo.com/kerberos-MG34/items/921 kerberos-MG34 〈日版〉「D-HERO Bloo-D」PAC1-JP032 シークレットレア https://muuseo.com/kerberos-MG34/items/697 kerberos-MG34 〈米版〉「DESTINY HERO - PLASMA」MGED-EN007 https://muuseo.com/kerberos-MG34/items/465 kerberos-MG34 今回ログでは、日本語版と海外版での カードイラストや単語の表現の違いに ついて触れた。 今回説明した観点からカードを 鑑賞してみると、その背景にある 理由が読み取れてまた面白さが 増すかもしれない。 日本語版はかなり表現の自由に ついて緩い方であり、色んな宗教が 信仰については否定されずに同居して いるのも納得である。 伏線タイトルの「宇宙船地球号」は これにて回収。 とまあ、今回はここまで。 ではまた次回!