近鉄モ12008

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■モデルについて
「旧スナックカー」の原形モデルです。昭和52年頃の製品だと思います。浅草から日暮里に移転した頃よりロコモデル製品の近鉄特急は、実車のオレンジカラーとはかけ離れたピンクに近い色に塗装されるようになり、この塗色には好き嫌いが分かれました。後に京都店店主が「ヘンな色だったのにたくさん売れた」と言っています。「SNACK CAR」エンブレムは社長の手書きですが、上手く描かれていません。フロントマスクのエンブレム「特急」は手書きからゴム印に変わっています。埋め込みになった角形ヘッドライトもダイヤモンドレンズで表現したため実車のイメージが上手く表現されていませんでした。

■実車について
昭和42年に名阪特急用として投入された「スナックカー」とよばれた電動車です。車体デザインはフルモデルチェンジし近年まで長く親しまれた近鉄特急の顔になりました。フロントには羽根型特急エンブレム、客扉付近に「SNACK CAR」のエンブレムをつけていました。文字通りスナックコーナーが運転室後方にあり、名阪間2時間余りの車中で洋食ランチ、中華ランチのほか飲み物が楽しめました。しかし新幹線のまえに営業成績は挽回できずスナック営業もほどなく中止されてしまいます。それでも平成時代まで汎用特急としてよく働きました。

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