『ソロモンの指環 / コンラート・ロレンツ』《早川書房》

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早川書房より、1987年に発行された『ソロモンの指環<動物行動学入門>』THE KING SOLOMON'S RINGです。コンラート・ロレンツ[1903-1989]/著、日高敏隆/訳、A5版ハードカバー238頁。原著は1949年に発行されました。
「ソロモンの指環」は古代ユダヤのソロモン王が所有していたと言われる秘宝で、ヤハウェの命を受けた大天使ミカエルよりソロモン王に授けられた指輪です。「ソロモンの指環」を身に着けたものは、その権威により悪霊を従え使役し、動物たちの言葉を知ることができると言われています。ロレンツ博士の意図は“「ソロモンの指環」が無くても、動物たちの意思を知ることは出来る”というものです。
ロレンツ博士は、近代動物行動学の創始者で、いわゆる“刷り込み”行動(鳥類が卵から生まれて、初めて見た動くモノを親として認識する行動)の発見など数々の功績により、他の2名の動物行動学の研究者とともに、1973年ノーベル医学生理学賞を受賞しています。
この本は一般読者向けにロレンツ博士の動物行動学を説明する著書です。ハヤカワ文庫NFにも収録されており、そちらの方が入手しやすいと思われます。
獣医学部をテーマにした有名漫画『動物のお医者さん』佐々木倫子/著で、この本がジョーク的に取り上げられていました。
#ノンフィクション #動物行動学 #コンラート・ロレンツ #日高敏隆 #ハヤカワ文庫

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