『超自然の謎』フランク・エドワーズの著作群

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『超自然の謎』STRANGER THAN SCIENCE、フランク・エドワーズ/著、斎藤守弘/訳。角川文庫1975年初版。
“「宇宙時代」とか「科学万能時代」とかいわれながらも、世界はなんと多くの謎に包まれていることか、現代科学の進歩とは裏腹に、それをあざ笑い、挑戦するかのように、不可解な事件が世界各地で次々と起こっている。その意味では、科学はいまだに、宇宙の神秘の解釈者としてはみじめな敗北者にすぎないのである”(見返しより)
昔から、フランク・エドワーズの『世にも不思議な物語』『四次元の謎』、リプレー『信じようと信じまいと』みたいな綺譚集が好きで、いろいろ読み漁ってました。
角川文庫のオレンジ背《超自然の謎シリーズ》は大人向けの本を読み始めた小中学校頃の書店で、横尾忠則氏のカバーアートの異彩と共に、不思議な魅力を見せていました。
『超能力者の世界』STRANGE PEOPLE、『世にも不思議な物語』STRANGE WORLD、『四次元の謎』等、庄司浅水氏や黒沼健氏など日本の作家にも多大な影響を与えたと思います。
映画『エレファントマン』の話を、このシリーズの『超能力者の世界』で先に読んでいたのを後で気付いたりしました。『フラットウッズ・モンスター』の話もフランク・エドワーズの本が多分、出典です。(フランク・エドワーズの本が元ネタと思われる話は日本のSFや漫画にもあります)
人気があるのか、フランク・エドワーズ氏の謎本は、米本国では新聞コラムやラジオドラマになっています。日本でも何度も大人向けや子供向けで再版再刊されています。知ってるだけでも2度ですから、もっと再刊されてると思います。なお、原著の記載順や構成が変更されていることも多いので、同じ本からの訳でも結構印象が変わったりします。
画像4-6は曙出版から、別訳者で発売された版。1990-1991年。
#フランク・エドワーズ #綺譚 #謎と怪奇 #オカルト #角川文庫

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