愛しのワンダーランド スペースオペラの読み方《早川書房》

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早川書房より1994年に発行された『愛し(いとし)のワンダーランド スペースオペラの読み方』です。野田昌宏/著、A5版モノクロ367頁、ISBN4-15-207847-2、定価1748円。
テレビ演出者・制作会社幹部・作家・翻訳者・SFアートコレクター・「ガチャピン・ムック」の生みの親と多彩な顔を持つ野田昌宏氏(1933-2008)による書下ろしエッセイで、創世記の日本SF文芸界の有名作家諸氏とSF先進国米国の有名SF作家との関わり合いや交流、思い出話が語られます。野田氏の前作エッセイ『スペースオペラの書き方』の続編的な性格もあり、有名スペオペ小説の構造解析などもあり、非常に興味深い書籍となっています。
『SF英雄群像』(ハヤカワ文庫JA、画像4)などもそうですが、野田氏の文章は格調高いとか、美しいとかいう形容は似合わないのですが、面白いモノを紹介したいと言う情熱にあふれているのが楽しいと思います。
#宇宙SF #スペース・オペラ #矢野徹 #野田昌宏 #早川書房
https://muuseo.com/jason1208/items/735

『雑誌スターログ日本版 No.61』《ツルモトルーム》
ツルモトルーム社より、1983年11月に発行された雑誌『スターログ日本版 第61号』です。定価680円。月刊化して、多少割高な印象を持ったものです。A4版カラー/モノクロ94頁。 月刊化して、洋画SFの記事だけではなく、広くSFに関する記事を掲載するようになった日本版スターログは、この号では「野田昌宏のSF世界大解剖」「日本特撮秘史 巨大スケール感を生む『海底軍艦』の円谷特撮研究」「シド・ミードの国際スポーツフェアポスター」が目を引きます。 テレビ演出者・制作会社幹部・作家・翻訳者・SFアートコレクター・「ガチャピン・ムック」の生みの親と多彩な顔を持つ野田昌宏氏(1933-2008)の創作世界に迫る特集が面白かったです。 野田氏は「銀河乞食軍団」という創作SFシリーズの著者でもありましたが、SF作家最長老だった今日泊亜蘭氏(きょうどまりあらん、1910-2008)と師弟関係に近い交友があり(交友の一端を小説風に執筆したのが、「レモン月夜の宇宙船」です)、今日泊亜蘭氏の「光の塔」「最終戦争」「海王星市から来た男」などの大江戸捕物帳風な伝法な口調の魅力を、現代のSFに移植しようとしたのが、「銀河乞食軍団」シリーズだと考えています。 奇しくも、今日泊亜蘭氏の逝去から一月も置かずに、野田氏も亡くなられたのは残念なことでした。 #スターログ日本版 #雑誌 #SF映画 #SFTV #SF小説 #ツルモトルーム https://muuseo.com/jason1208/items/731
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    オマハルゲ

    2021/02/04

    ファンの人達からは「野田大元帥」と呼ばれてましたね。

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    • Animals 16

      Jason1208

      2021/02/04

      コメント有難うございます。
      「宇宙軍大元帥」というのが、野田氏お得意のエッセイ風小説の中で語られた自称ですね。私を含むファンの方は「野田大元帥」と愛称していました。^^;
      エッセイ風SF小説「キャベツ畑でつかまえて」(ハヤカワ文庫JA)はガチャピン型宇宙人が活躍する傑作ですので、古書等で見かけたら、ご一読下さい。

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