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『未来からのホットライン』/ 星野之宣《ビッグコミックスペシャル》
『未来からのホットライン』星野之宣/作画、ジェイムズ・P・ホーガン/原作。ビッグコミックスペシャル(小学館)。2013年。ISBN978-4-185315-8。
多数の名作SF漫画を手掛けられた星野之宣先生が、『星を継ぐもの』に続いて、ジェイムズ・P・ホーガンの原作を得て描かれたSF作品です。
"2020年、英国人の物理学者チャールズ・ロスはタウ波を発見。これを利用して、過去にメッセージを送ることに成功した。同じ頃、EUの研究所で、核融合発電という未来的なエネルギー技術が、試運転を開始した。だが、試運転は誰にも予想できない結果をもたらした。異常な高エネルギー粒子が世界中にまき散らされ、それはバグファント(虫+エレファント(象))と名付けられた。異常な速度と貫通力を持つバグファントは止まることなく、世界中であらゆるモノを貫通し、そしてその重量を増やしていく。それはまさに危険極まりないマイクロブラックホールだ。バグファントを消滅させる方法は無く、放置すれば、いずれ地球は成長していくバグファントに呑まれてしまう。
対応策は、試運転の実験の前に動いていたタウ波受信の出来るパソコンに、事態の詳細を送り、実験を中止させるしか方法が無い。バグファントが起こした災害で倒れた祖父、チャールズ・ロスに全権を託されたマードック・ロスは、過去に危機を知らせ、試運転をなんとしても中止させようとする。だが、過去に送られた情報で、人々が行動を変えたら、消えてしまった「過去」を伝える方法は無い。それは親密になっていた恋人アン・パタースンとの関係をもまったく消去してしまう、ということを意味していた。苦悩するマードックが取った方法は……"
原作小説「未来からのホットライン」を読んでないのですが、原作よりもドラマチックに仕上がってるのは確実と思います。チャールズ・ロス博士の飼い猫“シュレディンガー”が良い味を出しています。
#SFコミック #星野之宣 #ジェイムズ・P・ホーガン