CONTAX 159MM

0

CONTAX 159MM

コンタックスはRTSより始まり、
フィルムを手巻きする139と自動巻き上げの137系が裾野を支える。

137系の進化が167だとすれば、159は139の進化系。
どちらもMMレンズというマルチモード対応のレンズにてそれまで絞り優先AEとマニュアルモードのみだったコンタックスに
シャッター優先AEとプログラムAEを可能とした。
ただし、この159MMにはシャッタースピード優先AEは搭載されていない。
代わりにマルチプログラム化されていて、LPとHPモードが搭載されている。
それぞれ「ロースピードプログラム」「ハイスピードプログラム」
の略だ。
LPは1/60のシャッタースピードを優先させ、絞りで制御できなくなったらシャッタースピードが遅くなったり早くなったりして露出制御するプログラムAE、
HPは1/1000を優先させるプログラムAEである。

従来のAEタイプと区別されるレンズを使用しても絞り優先AEとマニュアルが可能。
ツァイスレンズは特に絞り優先が相性がいいレンズと考える。
AEタイプ、MMタイプ、西ドイツ製、日本製で同じ焦点距離のレンズが選べたりするが、
微妙に差異があるとされるバリエーションで撮影するのも一興。

展示物はツァイスの望遠レンズとしてはスタンダートなバリオゾナー80-200㎜F4MMを装着。

直進ズームで、ズーミングでも全長が変わらないこのレンズ、
ボディには控えめながらホールディングが向上しているグリップが設けられてはいるが、
大きめ、長尺なレンズはワインダーを装着したほうがホールディングは向上するので
個人的にはそちらをお勧めする。

大口径レンズが多いツァイスレンズにうれしい1/4000秒のシャッターが搭載されている。
シンクロスピード1/250秒はのちに出るRTSⅢとS2、S2bのみに許された機能である。
フラッシュのTTLオートが可能だとするとRTSⅢとこの機種のみのスピードとなる。

Default