インナースペース

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人体の中を舞台にした映画は「ミクロの決死圏」と本作くらいなので存在自体が貴重です。本人とその体の中と潜水艦のパイロットとの特殊バディ物で身体の外と中でドラマが進む凝った構成になっています。ただ話に密度がある分本来の見せ場になるはずの人体の驚異が弱くなっており、それだけで充分映画一本持つだけの舞台がありながらあくせくと見せ場を詰め込む忙しさにそこまでする必要があるのかと疑問に感じたりもしました。この頃は映画も2本立てがなくなり一本当たりの上映時間がどんどん長くなっていったので余計に感じたのかもしれません。

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