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タトゥード ティーンエイジ エイリアン ファイターズ フロム ビバリーヒルズ
タイトル長すぎ… パワーレンジャーのヒットは当然亜流作品を呼ぶ事になるはずでしたが意外にも本家サバンによる「ミスティックナイツ」以外では本作のみでした。まあジャケット写真を見てもらえば納得でしょうがショボいです。グリッドマンが超大作に見えます。パワーレンジャーを見た事ないプロデューサーが「メンバーが色別で口元が銀色で合体してでかい敵と戦う」という伝言ゲーム的に内容を誤解しながら作ったのでしょうか。まさかと思うでしょうがコイツらは巨大ヒーローです! しかも4人が合体して裏面のナイトロンという合体ヒーローになります。頭痛がしそうですが意外にも見てみると見れてしまうのがエンターテイメントの国、アメコミの作品と言う所でしょうか。
特撮 MILL CREEK ENTERTEIMENT 2010年代CRASH AND BURN 場外劇場
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マイティーモーフィン パワーレンジャー 劇場版
パワーレンジャーの初作放映時のアメリカでの大反響を覚えている方は多いでしょう。すぐさま劇場版が決定したのですが色々難航してしまったため2年後となってしまい旬を逃してしまいました。これ以降パワーレンジャーの劇場版は上手くいかないのが恒例となってしまいました… しかし坂本アクション監督による「ガイバー2」以上に進化したアクションは見応え充分。またCGが軌道に乗り始めの時期なのでミニチュアセットにCGのメカを合成した画面はアナログとデジタル両者の技術がカバーし合う90年代特撮らしくて好きです。
特撮 20世紀FOXビデオ 1990年代CRASH AND BURN 場外劇場
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プルガサリ 伝説の大怪獣
北朝鮮で東宝特撮スタッフが怪獣映画を撮った事は80年代中期に発売された薩摩剣八郎氏の著作「ゴジラが見た北朝鮮」で知られていましたが、実際に見るには十数年かかってしまいました。理由は監督が本作撮影後に亡命したからで後に「ガルガメス」のタイトルでリメイク作品を製作、日本でもビデオが発売されたのでご覧になった方もいらっしゃるでしょう。内容的に「大魔神」と酷似していながらも人々との距離が近いが故のラストのご都合主義に終わらない展開が印象的です。特撮は環境の違いもあるのでしょうがせっかくの群衆シーンとの合成がほとんどなく画で見せきれなかったのがつらい所。
特撮 パイオニア LDC 1990年代CRASH AND BURN 場外劇場
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金甲戦士
中国で初めて製作された本格ヒーロー番組です。「どこかで見覚えが…」と言うなかれ、当時アジアエリアでは「ウルトラマンガイア」が放送されておりもろに影響されたわけです。中国でも「やっと自国でもヒーロー番組が出てきたのにこのデザインは無いわ」と言われていたのでこれ以上責めるのはやめてあげましょう。似ているのはデザインだけで金甲戦士は等身大のヒーローです。内容は宇宙から地球にやってきたポケモンのような生物を敵の手から守って保護するというストーリーでアクションのキレもよくどうしてなかなか楽しめる作品に仕上がってました。
特撮 YEGSHI 2000年代CRASH AND BURN 場外劇場
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巨神戦撃隊 第1シーズン サンプル版
「メタルカイザー」の失敗で円谷プロ上海は解散、日本スタッフは帰国してしまったわけですが現地スタッフは当然困るわけです。しかし努力の甲斐あって玩具メーカーから戦隊モノヒーロー番組の制作を任されます。スペクトルマンのような一方向からしか撮れないミニチュアセットなど低予算でしたがCGも駆使して見ごたえある番組に仕上げました。玩具の出来も日本でも発売できる高レベルのクオリティで宇宙モチーフとレスキュー物のシリーズ3作に渡る人気作となりました。しかしさぐがに限界だったようでシリーズ第4作の列車モチーフの作品はアニメになってしまいました。これは玩具に付属していたオマケDVDで1話と最終回を含む4話入りでした。
特撮 AULDEY 2010年代CRASH AND BURN 場外劇場
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五龍奇剣士 メタルカイザー
円谷プロ上海製作の中国放送用に製作された特撮ヒーロー番組。しかし製作は途中で中断しお蔵入りになっていた物が突然聞いたことも無いメーカーから何の告知も無く発売されたので店頭で見かけて心底びっくりでした。中国は基本全話完成してからのオンエアなのですが円谷プロ側が日本の感覚で始めてしまったのが大問題。編集スタジオから「ギャラ払わないとマスターは渡さない」となってしまったのです。あまり知られてませんが日本ではギャラの支払いは公開、放映後1年くらいたってから支払われるのが慣例なのです。そんな事言われても中国側も困りますよね、まして1年分だし。完全に完成していたのは9話までだそうですが出処が怪しいなりにも3話だけでも見れたのはありがたかったです。なお当初のプランでは主人公は青龍ですがその後黄龍、朱雀、玄武、白虎の戦士が出てきて最後は合体だったそうです、見たかった。
特撮 ビデコ 2010年代CRASH AND BURN 場外劇場
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「バミューダの謎 魔の三角水域に潜む巨大モンスター!」北米版アーカイブ
日本版も発売されていますが北米でもやはりDVD-Rによるアーカイブ発売でした。しかし大事なのは日本版が画面の上下を切って16:9に改ざんしているのに対しこちらはちゃんと放送当時のまま4:3の画面比になっています。そもそもマニア向けのアーカイブで当然買う方はテレビ映画だと承知しているのに何故日本版はそんな変な事しちゃったんでしょうね。という事でこだわる人は北米版も入手しましょう。
特撮 ワーナー・ホーム・ビデオ 2000年代CRASH AND BURN 場外劇場
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アポロ13
「ライトスタッフ」とは対になる映画でしょう。普通なら絶対に助からない大事故、しかしそこから英知と努力と最後まであきらめない気力で悲劇を回避したというある意味月着陸を成功させる以上に難しく気高い戦いが展開されます。ロケット好きの人なら言うまでもないでしょうが宇宙開発に『失敗』という言葉はありません。成功以上にそこから学ぶ事が多いからです。
特撮 パイオニア LDC 1990年代CRASH AND BURN 場外劇場
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ブルースブラザーズ
説明の必要のない名作。ただ爆発等をノーリアクションで返すギャグは時代を感じるかもしれません。しかしやはり見所はラストのカーチェイス。それまで犯人の自動車を多数のパトカー追いかける光景は定番ですがそれをとことんオーバーにやった本作はやはりエポック、何台壊したのか心配になるほど。ラストのパトカー落っこちも笑わせてもらいました。
特撮 パイオニア LDCCRASH AND BURN 場外劇場
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スピード
映画ファンからは「新幹線大爆破」のハリウッド映画アレンジと言われてますがちょっと修正、実は走り出すとスイッチが入り止まると爆発する爆弾というアイデアは「新幹線大爆破」の前年に特撮ヒーロー番組「電撃ストラダ5」の第2話で既にやっています、豆知識。映画自体は快調なアクションですが興味深いのは東宝東和が宣伝にあたり「これは『スピード』というシリーズの第2弾として売り込む」方法を取った事。もう皆「スピード」を知っていてよりパワーアップした続編を期待しているという前提で宣伝したというエピソードは目から鱗でした。また地上に飛び出す半分に折れた地下鉄の特撮はバスに地下鉄の外装を貼り付けジャンプさせたというのもアイデア賞。
特撮 パイオニア LDC 1990年代CRASH AND BURN 場外劇場
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ストリート オブ ファイヤー
当時一見すると流行りだった音楽映画のように宣伝され、解説書にも使用楽曲の歌詞カード状態になっています。が、監督はウォルター・ヒルです。そんなわけありません。では何かというとヒロイックファンタジー映画です。ファンタジーというと「剣と魔法」と思われがちですがそれだけでなくモチーフは多岐に渡り「時代劇」「西部劇」「スチームパンク」「サイバーパンク」を始め変化球だとボトムズのように「ミリタリー」といった例もあります。本作の場合は「ストリート物」です。不良やギャングが暴れる路地裏の世界を題材にしたお姫様を救う勇者の物語。見た目に騙されず見てもらいたい一本です。
特撮 CIC映画CRASH AND BURN 場外劇場
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ブレイド
昨今のアメコミ映画の盛況の礎を気付いた隠れた功労者の作品でしょう。90年代はワーナーのバットマンがだんだん尻すぼみになるなか本作とXメンが世代交代的に気を吐いてアメコミ映画の火を絶やさなかった功績は大きいでしょう。特に絵面が通常のアクション映画寄りだった分、間口が広かった事もありアメコミ映画と知らずに見ていた人も多いのでは。
特撮 IMAGE 1990年代CRASH AND BURN 場外劇場
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プライベートライアン
昔だったら「戦場の7人」とかいうタイトルになりそうな映画。戦争映画におけるストーリーでなく戦闘表現を変えた映画と言ってよいでしょう。開幕のノルマンディー上陸戦のシーンは従来だと全体を俯瞰した構図で押し寄せる人の群れを見せたでしょうが、本作はあくまで兵士の視点で撮っているので臨場感は格別です。映画館だと音響の良さもあり弾が風切る音や戦車の遠雷を思わせる走行音が鳥肌モノでした。個人的には元気に走るケッテンクラートに感激し、高射砲水平撃ちに興奮し、やはりティーガーの二重転輪の再現は無理かとガッカリしたりと往年のAFVモデラー丸出しの感想でした。
特撮 パイオニア LDC 1990年代CRASH AND BURN 場外劇場
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ターミネーター2
間違いなく映画史に残る名作ではありますが、公開当時まさかここまでファンを拗らせてしまうとは思いませんでした。正直自分は酷評されている「3」のラストはペシミ入った70年代中期のSF映画を彷彿させて好きですし、真逆とも言える「新起動」のホンワカしたラストも好きです。正直そこまで言われるほどシリーズ後期が駄作とは思えないのですが、どうも本作の存在が逆にネックになって健全なシリーズの展開を阻害してしまったという複雑な想いが先に立つようになってしまいました。「これはこれ、それはそれ」じゃ駄目なんでしょうかね。
特撮 パイオニア LDC 1990年代CRASH AND BURN 場外劇場
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サンダーバードヒストリー
OP集&メカコレクションといった体裁ですが面白いのは配給会社のITC縛りにしているのでアンダーソン作品でない「プリズナーNo.6」も収録されている点でしょうか。また当時としては「海底大戦争」「キャプテンスカーレット」「ジョー90」の日本版OPも大きな売りでしたが今となっては「スペース1999」と「ロンドン指令X」の日本版OPの方がこのソフトでしか見れないので貴重となりました。とはいえ「ジョー90」後期OPと「スペース1999」第二シーズンが未収録なのに不満点も。
特撮 エモーション 1990年代CRASH AND BURN 場外劇場