大百怪 第五巻 No.7 朱の盆

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《物語》
日暮れ時の寂しい道を、世間話しながら歩く二人の侍。 どうやら途中で知り合った間柄の様子。「この辺りには化け物が出るという噂があるようですが」一人がそう尋ねる。と、その言葉を待っていたかのように、もう一人の侍は見る見る化け物に変じた。巨大で真っ赤なその顔を見て、侍は思わず気絶してしまうのだった──。

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