大百怪 第三巻 No.5 オゴメ

0

《物語》
陽は高いというのに、森の中は覆い被さる木々で薄暗い。
薪集めの少年が足下の枯れ枝をポキリと音をたてて踏んだときだった。
突然、オギャー、オギャーッと赤ん坊の泣き声。まわりを見渡しても、猫の子一匹すらいない。
恐くなって走り出すと、今度は樹上から笑い声──。
オゴメはこうして人を驚かすだけなのだ。

#妖怪
#水木しげる
#ゲゲゲの鬼太郎

Default