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角川書店 角川文庫 夜歩く 第1期
昭和四十八年二月二十日 初版発行
昭和五十一年八月十日 十四版発行
発行所 株式会社角川書店
昭和23年(1948年)から昭和24年(1949年)にかけて雑誌「男女(大衆小説界)」に連載された横溝正史の長編小説「夜歩く」。
三文探偵小説家である私こと屋代寅太は、同郷の友人・仙石直記から奇妙な相談を持ちかけられた。キャバレー「花」で佝僂の画家・蜂屋小市を撃ったのは、腹違いの妹である古神八千代で、その理由は彼女のもとに届いた奇妙な手紙にあるという。そこには「汝夜歩くなかれ」と八千代の秘密である夢遊病のことが書かれていて、しかも首から上が無い佝僂の写真が同封されていたというのだ。私は直記と共に小金井の古神邸を訪れるが、そこで世にも奇怪な首無し殺人事件に遭遇する...
東京と岡山を舞台に、旧幕時代から続く旧家・古神家で起こった奇怪な連続首無し殺人事件を描いた、横溝正史の傑作の一つですね。「本陣殺人事件」「獄門島」に続く、“金田一耕助もの”の長編第3弾でありながら、何となく地味な印象がある作品ですが、愛憎や確執が渦巻く旧家のドロドロとした人間模様、横溝正史お得意の“顔の無い死体”のトリック、そして、物語の終盤に読者を待ち受けている驚天動地の大どんでん返しと、非常に読み応えのある作品で、横溝ファンの間では人気が高い一作です。角川文庫には昭和48年(1973年)に収録されました。
画像は昭和51年(1976年)に角川書店より刊行された「角川書店 角川文庫 夜歩く 第1期」です。ガラス板を持ち、何やら覗き込んでいる黒帽子&黒服の佝僂男。ガラス板には、ぼんやりと女の顔が映っています。物語のイメージを上手く具象化した、素晴らしい表紙画です。
#横溝正史 #杉本一文 #金田一耕助 #角川書店 #角川文庫 #ミステリー #小説 #装画
BACKDRAFT
2 days agoドラマ版で古神守衛を演じた
清水紘治さんがハマってた記憶あります
観たのは再放送ですが…
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