角川書店 角川文庫 悪魔の手毬唄 第2期

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昭和四十六年七月十日 初版発行
昭和五十一年十二月十日 二十四版発行
発行所 株式会社角川書店

画像は昭和51年(1976年)に角川書店より刊行された「角川文庫 悪魔の手毬唄 第2期」です。手毬を手にした不気味な市松人形。こちらも長い間、表紙に使われていたので、世代人には馴染み深い表紙画ですね。昭和52年(1977年)に東宝で映画化された際はこの画がポスターやパンフレット、サウンドトラックのジャケットにも使用され、強烈なインパクトを放っておりました。
映画化を告知する宣伝帯付きです。

#横溝正史 #杉本一文 #金田一耕助 #角川書店 #角川文庫 #ミステリー #小説 #装画

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    woodstein

    2022/09/26 - 編集済み

     この図柄は『悪魔が来りて笛を吹く』と並んで、インパクトのある表紙でした。

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    • B6cf967ebcafa336fe0b5e970ad6d9c2

      dape_man

      2022/09/27

      “髪が伸びる”お菊人形とこの「悪魔の手毬唄」の表紙画が、「市松人形=怖い、不気味」のイメージを決定付けたような気がします。

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    tanupon

    2024/03/17 - 編集済み

    原作で一番最初に由良のお婆さんが歌った手毬歌

    「おらが在所の庄屋の甚兵衛
    陣屋の殿さんにたのまれて娘さがしに…♪
    あっちこっちでおしゃべり過ぎて
    お庄屋ごろしで寝かされた♪
    寝かされた♪」

    の歌詞を忘れたために去年読み返しました。

    市川崑監督の映像美学が光る「劇場1977年版」は
    犯人の自白が興ざめなのが残念。

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    • B6cf967ebcafa336fe0b5e970ad6d9c2

      dape_man

      2024/03/20

      映画やテレビドラマの『悪魔の手毬唄』だと、娘たちのことを唄ったバージョンの手毬唄しか出てこないんですが、原作では鬼首村手毬唄にはお庄屋さんのことを唄ったバージョンもあって、由良家の五百子刀自が両方の手毬唄を一緒に唄ってしまうことで、そこに違和感を覚えた金田一が、娘のことを唄った手毬唄には3番目があるはずだと推理するところがミソなんですよね。原作の「悪魔の手毬唄」には全編に民俗学的なムードが横溢していますが(ズバリ柳田国男の名前が出てくる箇所もある)、横溝正史の民俗学への造詣の深さが作品に奥行きを与えていると思います。
      金田一に重大なヒントを与える五百子刀自、映像作品だと手毬唄の肝心の箇所を思い出せないおばあちゃんというイメージしかないのですが、原作では放庵さんに負けず劣らずの妖怪じみた存在として描かれていて、実に印象的なキャラクターでした。

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