東映宣伝部　東映まんがまつり（昭和51年春）　パンフレット　当時物

東映宣伝部発行

昭和51年（1976年）3月20日に公開された「東映まんがまつり」のパンフレットです。
ラインナップは、『長靴をはいた猫 80日間世界一周』『ロボコンの大冒険』『UFOロボ グレンダイザー対グレートマジンガー』『秘密戦隊ゴレンジャー 真赤な猛進撃！』『一休さん』の5本立て。
『長靴をはいた猫 80日間世界一周』は東映動画（現：東映アニメーション）のマスコットキャラクターとしてもお馴染みの、猫のペロが主人公の「長靴猫シリーズ」の第3作目。ジュール・ベルヌの『八十日間世界一周』をモチーフにした作品で、この時のペロの声はなべおさみ氏でした。
『ロボコンの大冒険』は『がんばれ!!ロボコン』の最初にして唯一の劇場版。宇宙海賊キャプテンワルダー一味にさらわれたロビンちゃんを取り戻そうとするロボコンの活躍を描いたストーリーで、宇宙海賊一味の妖術師役で天本英世氏が出演しているのですが、さすがの存在感でしたね。
『UFOロボ グレンダイザー対グレートマジンガー』は「東映まんがまつり」の劇場版マジンガーシリーズとしては通算5作目、『UFOロボ グレンダイザー』としては初となる劇場版。ベガ大王に派遣されたベガ星連合軍親衛隊長バレンドスがロボット博物館に展示されていたグレートマジンガーを強奪し、円盤獣と共にグレンダイザーを襲う．．．というストーリーですが、「東映まんがまつり」特有の“スペシャル感”はあまり感じられず、グレンダイザーとバレンドスが操縦するグレートマジンガーの文字通りの対決シーンこそあるものの、それ以外はテレビ版のグレンダイザーと特に代わり映えしない感じがしました。当初の企画にあった『鋼鉄ジーグ』との共演は無理だったにせよ、ロボット博物館にはグレートマジンガーだけではなく、マジンガーZも展示されていた訳だから、ここはせめて“ダブルマジンガー”をキャスティングして欲しかったところですね。この映画が公開される数か月前、石川賢がテレビマガジンの増刊号で、敵に操られた兜甲児と剣鉄也がそれぞれマジンガーZとグレートマジンガーを操縦してグレンダイザーと戦う、「グレンダイザー対ダブルマジンガー」というコミカライズを発表しているのですが、それを読んでいただけになおさらそう思いました。
『秘密戦隊ゴレンジャー 真赤な猛進撃！』はテレビシリーズ第36話、『一休さん』はテレビシリーズ第1話の、それぞれブローアップ版の上映でした。

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