講談社 永井豪まんが外伝 ダイナミックヒーローズ1

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2005年12月22日 第1刷発行
発行所:株式会社 講談社

発売元の解散という憂き目に遭い、全6巻の予定が第2巻で打ち切りとなってしまったダイナミックプロ&東映動画物の総決算的作品「クリックまんが ダイナミックロボット大戦」。そんな未完で終わった「クリックまんが ダイナミックロボット大戦」のリベンジ企画ともいえるのが、Webコミック誌「e-manga」で発表された「ダイナミックヒーローズ」です。
メディア環境こそプレイステーションからインターネットへと変わりましたが、マジンガーシリーズやゲッターシリーズといったロボット物から、デビルマンやキューティーハニーまで、TVアニメ化されたダイナミックプロのキャラクターたちが番組の垣根を越えて競演するという「クリックまんが ダイナミックロボット大戦」のコンセプトはそのままで、まさに往年の東映まんがまつりを彷彿とさせるクロスオーバー物となっています。
作画は「クリックまんが ダイナミックロボット大戦」から引き続き越智一裕氏。小松原一男氏や荒木伸吾氏を思わせるタッチの画風は更に磨きがかかり、見事にかつての東映まんがまつりの“その後”を描いています。

こちらで紹介するのは、「e-manga」2004年6月号から2005年3月号にかけて掲載された分に加筆・修正を施し、単行本に纏めた、2005年12月22日発売の「永井豪まんが外伝 ダイナミックヒーローズ1」です。
ストーリーは『UFOロボ グレンダイザー』最終回から一年後のお話で、突如、かつての悪の組織が同時多発的に出現し、それに対して各ヒーローが応戦するという流れは「クリックまんが ダイナミックロボット大戦」と同じですが、デューク・フリードの妹、マリアを追って地球に来襲してきたのがベガ星連合軍ではなく、『グレートマジンガー対ゲッターロボ』『グレートマジンガー対ゲッターロボG 空中大激突』に登場した謎の異星人(宇宙でベガ星連合軍と勢力を二分するダムドム星人)だったり、Dr.ヘルの移動要塞が『マジンガーZ対デビルマン』に登場した飛行要塞ナバローンだったりと、より東映まんがまつりの設定に寄っているのが世代人には堪らないポイントです。

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