大正型暫定無目打收入印紙 (大正型平版)

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日本の敗戦直後に発行された。三銭は急激なインフレによって既に適正な税額が無くなっていたために単片使用はあり得ず(出典:日本切手百科事典)、そもそも使われることが少なかったので希少である。また1945年7月21日に公布され、同年8月1日に施行された「戰時緊急措置法ニ基ク稅制ノ適正化ニ關スル件」を以て印紙税が一時的に廃止されたため、このシリーズの印紙は印紙税以外に用いられたという。
 画像の6種以外にもこのシリーズには五円、十円、五十円、百円、千円の券種があった。しかし1946年3月より始まった新円切替に際して五円以上の紙幣や収入印紙は新円紙幣や新円収入印紙と交換され旧収入印紙は使用が禁じられた。そして引き換えられた五円以上の旧収入印紙は全て処分されてしまったため、このシリーズの五円以上の収入印紙は現存枚数が極端に少ない(五円:未使用田形+4枚、十円・五十円・百円:1枚、千円:使用済4枚(出典:日本印紙カタログ))。
平版印刷であり、日本の敗戦直後の状況が伝わってくる印紙である。画像2枚目は銭位の昭和透し。画像3枚目は一円の横型昭和透し。
画像4枚目は私製目打入一円。
https://muuseo.com/carow151852/items/1229

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