スチュアートIV軽戦車・“第2ファイフ&フォーファー義勇農騎兵連隊”(2nd Fife and Forfar Yeomanry)(タミヤ、1/35、RC化改造)

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スコットランド、ハイランド南部のファイフ地方を基盤としていた、『第2ファイフ&フォーファー義勇農騎兵連隊』(2nd Fife and Forfar Yeomanry、略して2FFY)、ノルマンディ上陸後の欧州戦線において、本部中隊の偵察小隊に所属するスチュアートVI軽戦車を再現しています。

タミヤ1/35MMシリーズの定番、米軍M5A1スチュアート軽戦車のキットを、英軍仕上げにしたものです。

懐かしいキットです。
子供の頃に作り、大人になって久々にまた作りました。
何もいじっていません。ストレート組み、基本塗装は缶スプレー、ウェザリングの仕上げ塗装も軽めで、とても気楽な取り組みでした(笑)
ハッキリ覚えていませんが、5~10年前、ネットオークションにて未組み立ての中古キットを購入して仕舞いこんでいたもので、このStay Homeの片付けで出てきたのでパパッと製作してみました。(Stay Homeの思い出作品です・苦笑)

いっぽう、マーキングの考証と部隊の選択だけはしっかりやったつもりです。(製作よりそっちを楽しんだ感じです。。。)
詳しくはこちらの日記をご参照ください。
第1話 製作編: https://muuseo.com/miniature-models-bottles/diaries/60
第2話 考証編: https://muuseo.com/miniature-models-bottles/diaries/62
第3話 完結編: https://muuseo.com/miniature-models-bottles/diaries/66

車名は“CALEDONIAN”(カレドニアン号)というスコットランド風の名前にしています。

※2020.5.29現在、砲塔の機関銃とアンテナが未完成です。近日中に製作予定…。
※2020.5.31現在、その後、それらを製作し、完成しました。

[2020.7.23追記]
下廻りをRC化改造のプロに委託して、ラジコンに改造してもらいました。
こちらで作った上回りと組み合わせ、グリグリ快調に走りまわります。楽しい!

ラジコン化編; https://muuseo.com/T.S_beer_wagons/diaries/77?order=by_author

【部隊解説】
『第2ファイフ&フォーファー義勇農騎兵連隊』(2nd Fife and Forfar Yeomanry=2FFY)は、各地で編成されていたヨ―マンリー、義勇農騎兵の部隊でした。
このヨーマンリーというのは、元は地方の比較的富裕な農民層からの志願者で編成された騎馬部隊です。

2FFY連隊のルーツは約230年前まで歴史を遡ります。
1794年に編成され、後に「フォーファー義勇農騎兵」(Forfar Yeomanry)と呼ばれた部隊と、1797年に編成され、後に「ファイフ義勇農騎兵騎馬隊」(Fife Yeomanry Cavalry)と呼ばれた2つのヨーマンリー部隊がその起源です。
1899年に始まった第2次ボーア戦争で苦境に陥った英陸軍は、本来なら本国の地域防衛を担当するヨーマンリー部隊を、正規軍同様に外征派兵することを決定します。

このとき、各地のヨーマンリー部隊に英王室より正式に紋章が与えられ、その名前に“インペリアル”を関することとなり「帝国義勇農騎兵隊」(Imperial Yeomanry)が組織化されました。(※インペリアル・ヨ―マンリーは、映画「戦火の馬」でも重要なキーワードですね)

この際に、ファイフとフォーファーの二つのヨーマンリー部隊は統合され、「ファイフ地方およびフォーファー地方・帝国義勇農騎兵連隊」(Fifeshire and Forfarshire Imperial Yeomanry)となります。

第1次大戦では第1から第3までの3つの連隊が編成、そして第2次大戦では第1(1FFY)と第2(2FFY)の2つの連隊が編成され各戦線へ派兵されます。

第2次大戦では、2FFYの先輩にあたる第1、すなわち1FFY連隊はBEF(英国大陸派遣軍)に第51ハイランド師団の一員の偵察連隊として参加、ドイツの電撃戦によりダンケルク撤退の苦渋を飲まされています。

のちに戦車部隊に改編され、火炎放射戦車、障害処理戦車、架橋戦車、地雷処理戦車など特殊な戦車を装備し、“ホバーツ・ファニーズ”(ホバート将軍の変な奴ら)として知られる特殊な部隊「第79機甲師団」を構成する特殊戦車連隊のひとつとなり、ノルマンディに上陸して終戦まで欧州戦線で戦いました。

そして、今回製作の対象とする2FFY連隊ですが、第29機甲旅団を構成する3つの戦車部隊のひとつとして、雄牛のマークで有名な第11機甲師団の隷下となりノルマンディより欧州大陸に上陸、以降はマーケット・ガーデン作戦やバルジ反攻等の主要な戦いに参加し、ドイツの降伏まで第一線に立って戦います。

終戦間際には、2FFY連隊が所属する第29機甲旅団は、英陸軍で唯一、新型「A34コメット巡航戦車」の運用を任され、コメットは2FFYを含む旅団の各戦車連隊に配備されます。

終戦後の軍縮により1FFYと2FFYはひとつになり、さらに1947年には装甲車部隊に改編、1956年に同じくスコットランドの戦車部隊であった「スコティッシュ騎馬連隊」(Scottish Horse)と統合されて「ファイフ&フォーファー義勇農騎兵/スコティッシュ騎馬連隊」(Fife & Forfar Yeomanry/Scottish Horse)となりますが、1975年の軍縮により連隊規模としての部隊は解散されました。

2014年、スコットランドと北アイルランドを基盤とするヨーマンリー部隊が統合再編され「スコティッシュ&北部アイリッシュ義勇農騎兵連隊」(Scottish and North Irish Yeomanry)が編成されます。
その際、ファイフ地方の町、クーパーに駐屯する「C中隊」(C Squadron)はシミター装甲車等を装備する装甲車部隊となり、「ファイフ&フォーファー義勇農騎兵/スコティッシュ騎馬隊」(Fife & Forfar Yeomanry/Scottish Horse)の名称が冠されたのです。
こうして、1794年に編成された200年以上のFFYの伝統は、現在に受け継がれているのです。

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    T. S

    2020/05/31 - 編集済み

    アンテナと機銃を付けました。
    これで本当の完成です。小さな達成感をひしひしと感じております(笑)
    製作記:https://muuseo.com/miniature-models-bottles/diaries/66

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    真適当工作

    2023/07/28 - 編集済み

    素組で軽めのウェザリングかもしれませんが、とってもリアリティーで良い感じですね❗最近の塗装は凄いんだけどこんなになるのかなあ?みたいなのもあったり、、、。私はこのくらいが好きですけどねえ😃カッコいいですね❗

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      T. S

      2023/07/28 - 編集済み

      ありがとうございます😃
      実は私もそう思うんです。ま、出来ないからやらない、というのもあるんですが(笑)、ホンモノってあんなに絵画のような表面では無いと思うんです。まぁ絵画の流派みたいなものとでも言いますか、表現の流行りはあるので、、、いまの流行りはああいうのなんでしょうね☝️
      私は独自のやり方で気楽にやる主義です・笑

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    オマハルゲ

    2023/07/28 - 編集済み

    やっぱりヘッジホッグに目が行っちゃいますね。
    こいつが付くだけでスチュアートが俄然強く見えるのが不思議。

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      T. S

      2023/07/28

      イイところに気付いて下さいました☝️
      これ刺さると結構イタイです(笑)
      そして、ラジコンには向きませんw でも、付けちゃうんですよねー。

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      オマハルゲ

      2023/07/28

      派生して対地雷用に開発された戦車もそそられます。
      チェーンを回転させて叩く「シャーマン・クラブ」とか
      地雷を踏み潰すドイツの「ミーネンロイマー」とか

      でも日本軍の地雷を掘り起こす鋤(すき)が付いた車輛はどうかと思います・・・

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      T. S

      2023/07/28

      地雷処理系に行きましたね(笑)
      特殊戦車ばかり揃えてた英軍第79機甲師団(ホバーツ・ファニーズ)がノルマンディ・侵攻時、その構成部隊の一つに「第1ロージアン&ボーダーズ義勇農騎兵連隊」というスコットランド系🏴󠁧󠁢󠁳󠁣󠁴󠁿の部隊がありまして、シャーマン・クラブを持ってたんですよね。
      なので、いつか作りたいと思ってまして、、、回したいですよね、前のアレをw

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