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シーボイガンを喰った怪獣 The Creature That Ate Sheboygan
ミシガン湖の深層から浮上したそいつは、巨大な頭部を振って北にのびるルート42をぎろりと睨むと、巨体を湖水から引きずり上げ、どしんどしんとスーパーハイウェイに近づいていった。18輪トレーラーに喰らいつき、力の維持に欠かせない鋼鉄にありついた。ドライバーや付近の住民から慌てふためいた通報が警察や空軍基地に殺到したが、あまりに信じがたいものばかりだった。しかしマニトワクがそいつの洞窟ほどもある貪欲な胃袋の中に消えるに至っては、本当だと信じるよりなく…… そしてやつはシーボイガンへ向かった。はるか先では、ミルウォーキーとシカゴが不安におののいていた。
国際通信社の「ロールプレイング・ゲーマー」誌14号の付録ゲームです。本誌中ルール部分は8ページ、関連記事が2ページです。プレイヤーは人類側と怪獣になり、怪獣はルールに従って能力値と特殊能力を設定し、街の破壊や人類コマの除去による勝利を目指し、人類側はその阻止を図ります。シナリオはいくつかありますが、人類側・怪獣とも戦力設定はポイント制なので、怪獣が予想外に強くありません。『原子怪獣現る』のリドサウルスくらいの感じです。メインの「街を食べるシナリオ」では怪獣が成長して強くなりますが、初手が弱いのは変わりません。(せこい必勝パターンみたいなものはあります)
元々はアメリカのSPI社が発売したゲームで、このバージョンではマップやコマのグラフィックが変わり(イラストはうっかり)、「オーサカを喰った怪獣」バリアントが追加されています(バリアントのデザイナーはクレジットがないため不明)。ただ、コマがマップのマスより大きいスタンドコマでどうやってスタックするん?だったため、通常の平置きコマを自作しています。
元々のSPI社版は1979年に発売され、Ares誌版、ボックス版、カプシュール版、3in1版が(たぶん)ありました。ボックス版をホビージャパンが『怪獣征服』のタイトルの和訳付きで輸入販売しており、その後「TACTICS」誌の付録ゲーム(コマ別売り)にもなりました。
#オリジナル怪獣 #付録ゲーム
ターンスケール: 不明
マップスケール: 1エリア=1辺が10~50メートル
ユニットスケール: 1コマ=怪獣1体、軍隊は中隊~小隊か