BREZHNEV'S WAR

0

『BREZHNEV'S WAR』は異世界史ウォーゲームであり、ソビエト連邦の指導部がヨーロッパ戦後体制の転覆を図ってサイゴン陥落から1980年の終わりまでのどこかで(アフガニスタン侵攻の代わりに)始める軍事作戦の最初の30日間における戦略的パラメータの研究を意図したものです。

2010年代後半からウォーゲーム業界では(特にアメリカで)「NATO対WP」テーマがブームになっていて、本作もそうした中の一品です。しかしこのCompass Games社は他にも『Doomsday Project』シリーズを発売している上に、VGの『NATO』とGDWの『The Third World War』も再販しており、一社で出し過ぎでは?という気もします。
基本ルールは簡単と言えるレベルで、空軍力や電子戦もポイント制のシンプルなものです。純粋に陸上戦力での決着を目指すゲームです。化学兵器や核兵器、避難民のルールもありません。
ユニット規模も師団規模と大きめなので、コマ数も少なくてプレイしやすいはずですが、何せフルマップ3枚という巨大な面積がプレイの障害になっています。

#第三次世界大戦 #西ドイツ戦線

ターンスケール: 1ターン=3日
マップスケール: 1ヘクス=6.66マイル(10.8㎞)
ユニットスケール: 1コマ=師団

https://muuseo.com/Sin_Oga/items/111
https://muuseo.com/Sin_Oga/items/118

NATO 第3次欧州大戦
『NATO』は1980年代後半におけるワルシャワ条約機構による西ドイツへの侵攻を扱った師団レベルのシミュレーションである。ゲームではヨーロッパ大陸における二つの強大な同盟体―北大西洋条約機構とワルシャワ条約機構―が西ヨーロッパの支配を巡って真っ向から激突する。 これはアメリカのVictory Games社が発売し、ホビージャパンが和訳付きで輸入販売していたゲームです。VG社の初期作品のうちソリテアの『AMBUSH!』を除けば唯一のプレイアブルなゲームでした。 かつては真剣に懸念され、結局は起きなかった東西両陣営のドイツでの激突を開戦からおよそ1ヶ月の期間で描きます。現代戦らしい要素が多々含まれますが、ルールはさほど複雑ではなく、展開も併せて数多の「第三次世界大戦」ゲームで現在でもベストだと思います。 戦術核戦争のルールもありますが、核を使うメリットよりデメリットの方が大きいので普通は使わないですね。 2020年よりCompass Games社から「Designer Signature Edition」として再発売されています。 #第三次世界大戦 #西ドイツ戦線 ターンスケール: 1ターン=2日 マップスケール: 1ヘクス=15マイル ユニットスケール: 1コマ=師団、連隊/旅団
https://muuseo.com/Sin_Oga/items/111
RED TIDE WEST
『RED TIDE WEST』は、1980年代後半にワルシャワ条約機構軍が西ドイツに侵攻するという設定の仮想戦ゲームです。『RED TIDE WEST』ではゲームの範囲の外側でも広範に軍事衝突があるものと仮定していますが、西ドイツが戦争全体のいわゆる「重力中心」になると想定しています。言い換えれば、スカンジナビアやバルカン、中東などで何が起ころうとも、中部ヨーロッパでの勝敗が戦争の帰趨を決するのです。 これはDecision Games社が発売した「Modern War誌」15号の付録ゲームです。誌面中、特集の背景記事が13ページ、デザイン解説が1ページあります。フルマップ2枚、コマのシートも2枚と、普段の付録ゲームのコンポーネントの2倍の特別版です。 ルールは複雑ではありませんが、航空ユニット関連と避難民のルールがやや面倒です。攻撃の判定などで振るサイコロが、NATO軍は六面体2個、ワルシャワ条約軍は十面体1個というのがかなり特異です。 核戦争のエスカレーションは、戦術核を使用したターン毎に判定し、それまでに使用した個数で確率が上がるので、一度に大量に使うか少しずつ何回か使うかのジレンマが(使うなら)生じます。 本作のウケが良かったため、2010年代後半からアメリカでは各社から「NATO対WP」ゲームの発売が続いています。 同シリーズ第2弾の『RED TIDE SOUTH』も出版されましたが、これのルールが若干粗いこともあってまだ手が出せていません。 #第三次世界大戦 #西ドイツ戦線 ターンスケール: 1ターン=1日 マップスケール: 1ヘクス=10マイル(16㎞) ユニットスケール: 1コマ=旅団~師団
https://muuseo.com/Sin_Oga/items/118

Default