蛍石 (fluorite) 大塔鉱山 松畑鉱床 #0478

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上部の立方体の結晶が敷き詰められているように見える部分以外が研磨され、層状になった蛍石の緑色~透明~緑色の遷移が良くわかる標本です。(背景はソフトウエア処理しています。)

大塔(おおとう)鉱山は熊野三山の一つ熊野本宮大社にほど近い紀伊半島の険しい山岳地帯で昭和20年代に稼行された小規模の蛍石鉱山です。本鉱山の蛍石鉱床は中新世(約2,300万年前から約500万年前にあたる新第三紀の第一世の地質時代の一つで、この時代に日本列島がユーラシア大陸から分離し、日本海が形成されたとされています)の堆積岩中に形成された浅熱水性鉱床とされています。

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