灰鉄柘榴石 (andradite) 行者還岳 #0532

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灰鉄柘榴石(かいてつざくろいし)はケイ酸塩鉱物の一種で、カルシウムと鉄に富んでいます。この標本は前掲の#0326Aよりも大型で、こちらでも柘榴石の結晶表面のラメラ組織による光の多層膜干渉により生じるイリデッセンス(光の干渉により七色に輝く遊色効果)が観察できます。(1枚目と2枚目は背景をソフトウエア処理しています。)

行者還岳(ぎょうじゃがえりだけ)は、奈良県の天川村と上北山村にまたがる標高1,546mの山で、大峯奥駈道(おおみねおくがけみち)の大普賢岳と弥山の中間に位置し南側は切り立った岸壁となっており、その険しい山容から修験道の開祖として有名な役行者(えんのぎょうじゃ)をして一度は引き返させたという伝承からこの名があります。

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