いすゞジェミニ ZZ/R

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いすゞの小型車、初代ジェミニの後期型4ドアセダンになります。スポーツグレードであるZZ/Rを再現しています。

初代ジェミニは1974年11月、小型車ベレットの後継車として誕生しました(当初はベレット・ジェミニを名乗る)。トヨタカローラや日産サニーよりやや大きいサイズであり、2ドアクーペと4ドアセダンをラインナップしていました。いすゞの乗用車としてはコンパクト〜ミドルサイズをカバーする存在でありいすゞ得意のディーゼルエンジンもラインナップしていたのが特徴的でした。当初は逆スラントノーズを採用していまさたが、1979年のマイナーチェンジにてスラントノーズに改められました。その際1.8ℓDOHCガソリンエンジンを搭載するホットモデル「ZZ(ダブルズィー)」が追加されています。その中でも「ZZ/R」は極めてハードなサスペンションセッティングが施され走りに特化したスポーツモデルに仕上げられていました。1985年には2代目ジェミニ(当初はFFジェミニを名乗る)が登場したものの、初代セダンは1987年2月まで引き続き生産(販売は1988年2月まで)されました。

ジェミニの製品化自体がいかにもトミーテックらしくマニアックな印象ですが、中でも高性能なZZ/Rを製品化する点が非常に渋いと思います。ホワイトのボディに黒バンパーの組み合わせはシンプルながら商用車らしさは感じられず、ボディサイドのさりげない「ZZ/R」の文字やホイールのデザインが渋さを感じさせます。正に「羊の皮を被った狼」という表現がしっくりくる雰囲気が見られます。初代ジェミニ、それもセダンとなるとミニカーでは珍しいのでそれだけでも貴重であると思います。

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