三菱3輪ペットレオ

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三菱自動車が嘗て生産していた軽オート三輪、三菱3輪ペットレオです。トラックタイプが再現され、脱着可能な幌が付属しています。

1959年、当時の軽オート三輪ブームに対応する形で登場した三菱レオは、漫画家の故・手塚治虫氏の作品の主人公の名にあやかって命名されており「三菱3輪ペット」の新ジャンル名が与えられました。スチール製の小鳥の顔を思わせる全天候型キャビンや水平に寝かせて搭載した単気筒エンジンが特徴となっています。オート三輪史上初のシンクロメッシュ式3速MTの搭載も画期的でした。しかし、軽オート三輪ブームも長続きせず、需要が4輪トラックへ移行してきた事もありレオは1962年に生産終了となりました。これにより、オート三輪市場からは完全撤退となっています。

軽オート三輪市場の代表であるダイハツ・ミゼットの良きライバルと言えた三菱レオですが、今一つ認知度が低くモデル化にも恵まれなかった印象です。トミカリミテッドヴィンテージでようやく陽の目を見た印象ですが、1/64スケールとなればかなり小さく可愛らしい雰囲気です。フロントマスクはまるで小動物の様な愛嬌が感じられます。改めて、様々なオート三輪が街中で活躍していた時代が偲ばれるモデルになっています。

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