石川県小松市鵜川町 遊泉寺銅山 太い紫水晶

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ほっそりした印象の遊泉寺銅山産紫水晶ですが、こちらは別物の産かと思うほど、見た目の特徴が異なっています。4.7cmの長さ、厚い部分は最大1.8cm。前掲の細い遊泉寺の厚みは最大0.7cm(あれでも手持ちの細い遊泉寺紫水晶では最大のサイズ)でしたから、倍以上のボリューム増。中心部が特に濃い紫で、上部が青紫、中間部分から下がややピンク色、周りは透明な、一部濁った水晶に覆われています。荒川鉱山で似たものが出ていたように記憶しています。

柱面に剥離痕があるので、大きなクラスターから離れた単結晶と思われます。ともすれば、元々のクラスターは太い結晶が生えた、遊泉寺らしくない、とんでもない存在感を放つ物だったのでは、と想像してしまいます。

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