岐阜県中津川市蛭川田原 蛍石付き煙水晶クラスター(ゲス板)

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ゲス板とは、ガマ内部の土台が剥がれやすくなり、他のものに邪魔されずに成長した部分の塊がそのまま出てくることがあり、その塊のことを指します。大きなガマであれば空間も大きくなり、のびのびと鉱物が成長できる環境になり、ゲス板も大きくなります。

こちらは田原のゲス板で、最長16cmの手のひら大サイズ。メインのカリ長石に、曹長石、煙水晶、雲母、蛍石が共生しています。特に蛍石は確認できるだけで16個も付いており、最大4mm、埋まっていつつも八面体の自形結晶がほとんどという、とても高品質なものです。煙水晶は表面に鉱物が付着しているため、そのままでは透明感はあまり見られませんが、光を当てるとクリアなのが分かります。

巨大なカリ長石にも面が見られ、割れていません。裏面の石英部分は再結晶したようで、平行連晶気味になっています。

蛍石が一つ付いているだけでも珍重されるものなだけに、このサイズかなりの良品と思います。背伸びして手に入れるだけの価値がありました。

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