秋田県南秋田郡五城目町 鉄水晶

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初見時の衝撃が大きかったこちら。最初はドイツのファンガスクォーツ(菌類が内包された水晶)かと思いましたが、何と鉄分による色味。つまり鉄水晶だと知って驚きました。

浅草石フリマ2023冬にて入手のこちら。

五城目町の鉱物と言えば、知る人ぞ知る?な五城目孔雀石。ジャスパーの一種ですが、孔雀石みたいに縞模様や丸い模様が見られる、水石の最高品種の一つらしいです。この五城目孔雀石、もといジャスパーに細かい水晶が生えるものは僅かに知られていたようですが、水石愛好家の一部のみであり、一般的?な鉱物収集家にはほぼ知られていなかった様子。

元より、五城目孔雀石自体は国有林で僅かな期間のみ採取が許される、幻の石。ただでさえレアなもので、そこに時々見られる水晶となれば、まずもって情報は限られてきます。

そんな場所の近く、あるいは国有林でしょうか、写真のような水晶が採られたという訳です。ジャスパーの発色要因は鉄などの不純物で、イエロージャスパーに近いその色合いからして、確かに鉄水晶だと言えます。

ズームしてみると、赤鉄鉱と思しき赤くきらめく薄片が確認できます。全て短く柱面が確認できず、頭の集合体といった感。透明感はありませんが、ツヤはしっかりと確認できます。

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