山梨県山梨市牧丘町柳平 乙女鉱山  白水晶

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乙女鉱山は、明治時代から昭和時代まで、山梨の産業を支え続けた鉱山で、様々な水晶が採取されました。
有名なものは日本式双晶ですね。

乙女と呼ばれる理由は、一つにはその美しさが「乙女」だから。

二つ目は、当時の鉱山の事業形態にあります。当時の掘削担当は、働き盛りの男たち。では運ぶのはどうするのかと言えば、若い女性の役目。正に「乙女」が運んでいました。そのために乙女鉱山とも呼ばれています。

こちらの水晶は昭和に採取されたもので、白く濁ってはいるものの、透明な部分は流石な乙女水晶、クリアな様子が写真でも伝わります。表面には雲母が付いており、こちらもまた乙女の水晶の特徴でしょう。

長さは最大13cmで、頭に欠けがあるものの、現在は採取禁止なことを考えると、もはやこのレベルでも一級品です。

昔はこれを捨ててしまう時代もあったのが恐ろしい限りです。

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