Ferrari 512 BB 1976 京商

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Ferrari 512 BB 1976 京商

京商のモデル。雑貨を扱うセレクトショップでたまたま見つけた。Bburagoしかよく知らなかった当時は、精巧さに驚きつつも高かったので初見時は買わなかった。二週間ほどして再訪したときに、最後の一台(他にミウラがあったような)だったので購入した。しばらく途絶えていたミニカー収集が、継続する切っ掛けになった一台だ。

モデルの出来は、Bburagoとは比べものにならないぐらい精巧にできている。室内やフロントカウル内のモケット風の処理は感動すら覚えた。また、リトラクタブルヘッドライトが開閉するのもクール過ぎた。現在、様々な高価格帯のモデルをネットで見ることができ、こういった作りこみへの耐性(?)もできているが、当時はただただ驚きの仕上がりだったのだ。また、価格がそれまでの三倍近くであり、それなりの金額でモデルカーを手に入れることにも抵抗感が薄れていった切っ掛けにもなった。そして何より、京商というメーカーを初めて知ったのもこの時だった。

実車は、1971年のトリノ・ショーでデビューした。フェラーリのストラダーレとして、初めて12気筒エンジンをミッドエンジンレイアウトの車である。
”365”は1気筒当たりの排気量を、”4”はカムシャフトの数を、"BB"はBerlinetta Boxerを表していた。
"Boxer"は水平対向エンジンの意味だが、BBのエンジンは正確には180°V型エンジンです。”Boxer"はボクシングの腕の動きに発想を得た呼び名ですが、"Boxer”の対向するピストンは反対方向に動くのですが、"BB"のエンジンの動きは違うからです。
しかし"365GTB/4"を”Daytona"と呼ぶように、"512 BB”は"Boxer"と呼ばれるようになりました。

このモデルカーの様に、標準では下半分が半光沢の黒に塗装されていました。以後のモデルでも、オプションで下半分を半光沢の黒に塗装することができるようになり、”Boxer Paint”と呼ばれていました。“365GTB/4”の特徴的なシートが、”Daytona seat”と呼ばれているのに似ています。
その他の外装の特徴は、フロントリッドに組み込まれたリトラクタブルヘッドライトと、ラジエーターの熱を除去するためのアルミ製のルーバーパネルでしょう。
また、エンジンの熱を除去するために供えられた黒色のルーバーと、エアフィルターのために取付られた角型のカバーが目を引きます。
“512 BB”の”Flat-12"は、”365GTB/4”と同じ総排気量4,390㏄で、ボア・ストロークは81mmX71mmです。各バンクにカムシャフトを2本あり、従来のようにチェーン駆動ではなく、ベルト駆動になりました。各バンクには、2基のトリプルチョークWeber40 IF 3Cキャブレターが装着されていました。社内コードネームは、Tipo-F 102 AB 000 です。

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    Zephyre

    2022/09/17

    ベルリネッタボクサー!大好きです。名前の由来勉強になりました。確かに京商始め最近のモデルはブラーゴとは比べ物にならないクオリティですね😃私もフォローさせていただき拝見させて頂きます。

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    64style

    2022/09/17

    Zephyreさま
    コメント、ありがとうございます。
    最近、ブラーゴのシグネチャーを2台買いました。通常シリーズよりかはかなり上質ですが、京商と比べると見劣りしますね。価格が全然違うので、当たり前ですが。
    また、お立ち寄り下さい!

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