真空パック / SHEENA & THE ROKKETS

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アルファレコードに移籍し発売されたシーナ&ロケッツの2ndアルバムは、細野晴臣プロデュースで、YMOが全面協力した作品。
当時のシーナ&ロケッツはYMOと蜜月で、名盤「ソリッド•ステイト•サヴァイヴァー」でも鮎川誠がギターを弾き、YMOワールドツアーの凱旋公演ではオープニングアクトも務めました。
しかし今作は、単にYMO=テクノなわかりやすい味付けになっているわけではなく、シーナ&ロケッツという素材をフルに活かし、エッセンスとしてトーキングヘッズやXTCに近い味付けをしているので、世代を超えた今聴いても色褪せておらず、何なら、今サブポップからリリースされても違和感がない鮮度があります。
当時のゲームミュージックのような「バットマン」からCMでヒットした「ユー•メイ•ドリーム」への流れもかっこいいし、キンクスやジェイムス•ブラウンのカバー、イギー•ポップへのオマージュソングがセンスよく挟めてあるところもかっこいい。
ジャケットアートワークは途中で差し替えられているため、買うならこの初回盤のラップジャケットがお薦めです。

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