竹田の子守唄 / 翼をください / 赤い鳥

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赤い鳥の最大ヒットシングル。
A面はのちに放送禁止となり、B面は合唱コンクールで知らない人がいないほどの有名曲になった対象的な歴史を持つ作品です。

赤い鳥は日本民謡などを独自解釈するデュオグループと、コーラスを得意とするバンドのメンバーが融合したフォークグループで、フェアポート•コンヴェンションなどに通じるカンタベリーロックの雰囲気も相保つ独特なグループでした。
一時、ポンタさんや大村憲司さんも在籍していたことから、ロック黎明期を支えた存在でもあります。

「竹田の子守唄」の歌詞はやや難解で、当初はその意味もわからず単なるトラッドソングとして歌われていましたが、子守唄はいわゆる子供を寝かしつける意味の子守唄ではなく、学校へも通えない部落出身の子供が、奉公として赤子の子守りをさせられていたことの心情を歌ったものであることが判明し、急遽放送禁止となりました。

本シングルは四番までの構成ですが、原曲として伝わるものは十四番まであり、より虐げられた心情が歌われていますが、1990年代に放送禁止の制限は緩和され、実際の地域である京都府の竹田地区でも継承されるべき歌として歌い継がれています。

この事件によりメンバーは「歌う」ということの意味や責任を考えるようになり、方向性の違いも生まれ3年後に解散、紙風船とハイファイ•セットに分かれてしまいます。
また、差別という問題に直面した際、深く考えず放送禁止としてフタをしてしまったことも、のちの音楽業界に多大な影響を与えたはず。
多様性やジェンダーレスを推奨する現代であれば、また違った解釈で「翼をください」と同様に歌い継がれていたかもしれません。

かなりヒットしたシングルなので、今は容易に聴くことができますので、様々な思いを巡らせながら語り継がれてほしい名曲です。

https://youtu.be/1IeuDyR3ax4

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    kyusha_fan

    2023/11/29

    14番もあったんですね。だからか。メロディはよく知ってましたが確かにラジオでは長い間聴いてこなかったような。確かに語り継いでもらいたい名曲ですね。

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