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満足できるかな / 遠藤賢司(紙ジャケCD)
遠藤賢司の2ndアルバム。 会社勤めを始めた20代の頃、私よりひと回り年上の先輩に遠藤賢司の話をすると「あぁ、カレーライスの人ね」とよく言われた。 やはりフォーク世代では拓郎や陽水がメジャーで、遠藤賢司はややマイナーな扱いになっていたが、ロックに深く傾倒するタイプの先輩からは逆に「東京ワッショイ」あたりを薦められ、エンケンの偉大さを大いに語られたものだ。 後年は更にロック化し、もはやフォークの人という代名詞は払拭されていたと思うが、このアルバムは前作に続きはっぴいえんどの細野晴臣、鈴木茂、松本隆がバックを務め、岡林信康の2ndアルバム「見るまえに跳べ」と同様に程よくフォークとロックが融合された傑作だと思う。 確かにここから「カレーライス」という大ヒット曲が生まれたものの、アルバムとしての魅力はどちらかというとそれ以外の曲たちが放っているように思えます。 https://youtu.be/cMXlrfmsL38?si=huAuHJ7okXqJhxxG
紙ジャケットCD え 2200円 RECOFAN 2000年5月犬がミケの一族
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松井計井子ビートルズをうたう 愛こそすべて / 松井計井子
MuuseoのSugiuraさんのお薦めで買ってみました。 ビートルズを日本語で歌うなど、もはや禁じ手だと思っていて、過去にアマチュアバンドをやっている友だちに「CRY BABY CRY」を日本語詞にした「つらい日々くらい」という詞を書いたことがあった私は、それなりなカルチャーショックがありました。 早速、HMVで検索したところ3枚中古があって、帯は諦め、唯一赤盤だったこちらを購入。 赤盤は過去になく美品で薄いすり傷も一切ありませんでしたが、歌詞カードの詞に誤りがあるらしく、それをご丁寧に手書きで修正した跡がありました。 まあ、これも「愛の形」だし、ビートルズというレジェンドを敢えて日本語詞で歌うこの企画もビートルズ愛あっての仕業かと思うと、本作のタイトル「愛こそすべて」も意味深に聞こえてきます。 他の作品も気になりますね。 https://youtu.be/Q1JTPLCu6tY?si=nA9FCPdKjz6wbe_0
LP ま 1683円 HMV 2024年2月犬がミケの一族
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THE LOVE MACHINE / DIONNE WARWICK
バカラック&デイヴィッドとディオンヌ•ワーウィックは枝豆とビールに匹敵するくらい相性がいい。 オリジナルアルバムのほかにも映画のサントラでも共演があり、その中の一枚を見つけたので購入してみました。 雰囲気あります。 https://youtu.be/LDZMEJDBeDw?si=eLfRK1N_JPuij1_l
LP D 330円 ブックオフ 2024年2月犬がミケの一族
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恍惚の世界 / 池玲子(紙ジャケCD)
今のご時世なら120%アウトなお色気歌謡の最高峰傑作、池玲子の「恍惚の世界」。 今なおアナログ盤の復刻があったり、日本だけでなく海外でも人気が高い名盤です。 誰もが知る昭和の名曲をひたすら妖艶に歌い上げており、「よこはま たそがれ」や「夜明けのスキャット」なんかはそうじゃなかったのに?ってほどお色気モードで逆に笑えますし、時にはお色気が歌を勝り、歌が聴こえないほど喘ぎ声のエフェクトがかかっていますが、しっかり聴くと歌唱力も抜群です。 ここまでエロに振り切った作品は世界でも稀で、そこがこのアルバムの人気の理由かとは思いますが、流石に息子やカミさんが起きている時には聴けないし、かと言って深夜や早朝に聴くものでもありません。笑。 やはり昭和はぶっ飛んでましたね。 https://youtu.be/OEePHtZvNzc?si=HEWTRSxLTJ9VMF1T
紙ジャケットCD い 3100円 2006年1月 1971年犬がミケの一族
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IMAGINE(US ORIGINAL) / JOHN LENNON
LP J 1100円 ハードオフ 2024年1月犬がミケの一族
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今日で終わって / ちあきなおみ
ちあきなおみ、10枚目のシングル。 作詞は阿久悠、作曲は「長崎は今日も雨だった」で有名な彩木雅夫。 阿久悠の詞は失恋した人をさとす格言のようで、ちあきなおみが歌うことで、もはや悟りの世界観となっています。 ちなみに作曲家の彩木雅夫は2022年9月に亡くなられておりますが、2010年(77歳)から「まさP」名義でVOCALOIDを始め、初音ミクともコラボアルバムを出しており、史上最年長ボカロPとして若者も知るぶっ飛びおじいちゃんでした。 https://youtu.be/G6MPEoDVDfI?si=uUX07efRWcI0By5O
EP ち 550円 ブックオフ 2024年1月犬がミケの一族
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しのび逢う恋 / ちあきなおみ
ちあきなおみ、9枚目のシングル。 作詞は「4つのお願い」や「X+Y=LOVE」、「別れたあとで」に続き白鳥朝詠が担当し、作曲はちあきなおみ作品では唯一となる浜口庫之助。 サビへの転調がいかにも浜口庫之助ですね。 カラオケで歌うとなるとかなり難しいメロディーですが、その吐く息遣いも含め、ちあきなおみの歌は孤高の完成度ではないでしょうか。 https://youtu.be/5bdXYY29QLI?si=CL7WW6z3exHC4R8i
EP ち 550円 ブックオフ 2024年1月犬がミケの一族
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私という女 / ちあきなおみ
ちあきなおみ、8枚目のシングル 前作に続き作詞はなかにし礼で、なかにし礼の作詞シングルはこの2枚だけ 作曲はデビュー曲からこのシングルまでが鈴木淳で、彼はのちに ちあきなおみの最大の武器は声だ 張りがあって ハスキーさがプラスされた独自の声 世界に二つとないような ヴァイオリンにも似た 『名器』たる響きがある と評しています https://youtu.be/FQgq7MRhoRA?si=7gBP_Lbe4VrzpTY1
EP ち 550円 ブックオフ 2024年1月犬がミケの一族
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無駄な抵抗やめましょう / ちあきなおみ
ちあきなおみの7枚目のシングル。 なかにし礼の詞がいかにも昭和ですが、そう感じるのも男女平等がかなり進んだ今だからこそかも。 今は完全に立場は逆転し、家庭は完全に女性上位ですもんね。 「亭主元気で留守がいい」です。 https://youtu.be/vorh5bi-DSY?si=aNNVSQVHRxDXh0Hl
EP ち 550円 ブックオフ 2024年1月犬がミケの一族
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MADMAN ACROSS THE WATER / ELTON JOHN(紙ジャケCD)
オーケストラを多用し、尺の長い楽曲もあったりで、エンターテイメント感が増したエルトン•ジョンの4作目。 ライブの服装も徐々に派手になり、皆さんがイメージする風貌に近づいていったのがこの頃。 レコードで聴くのと、ライブやテレビでビジュアルも見てしまうのでは、やや印象も異なってきますね。 後付けで作られたこのPVは、いかにもアメリカンなイメージでこの曲にピッタリ合います。 https://youtu.be/yYcyacLRPNs?si=QM5bCrxv2POJeUg6
紙ジャケットCD E 2141円 RECOFAN 2001年9月犬がミケの一族
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17-11-70 / ELTON JOHN(紙ジャケCD)
タイトルのとおり、1970年11月17日にニューヨークのA&Rスタジオに観客を集め、FMラジオ放送のため公開録音されたライブアルバム。 ベースのディー•マレイとドラムのナイジェル•オルソンにエルトン•ジョンという3人構成ですが、3人だけの音とは思えない演奏とコーラスは、まさに聴き応え充分の内容です。 セットリストにはサービスからか、ストーンズやビートルズ、プレスリーのカバーも含まれており、本CDの元となった1995年のリマスター盤からは一曲追加され、曲順も若干変更されています。 エルトン•ジョンのスポットライト•シルエットになったシンプルなジャケットアートワークですが、その影のみの腰の角度だけで、エルトン•ジョンであることも、躍動感みなぎるエンターテイメントであることも伝わってきます。 貼り付けはエルトン•ジョンらしいアカペラコーラスから始まるストーンズのカバーです。 https://youtu.be/s5EbECPUO88?si=3pG_IQve2wZx94dy
紙ジャケットCD E 2141円 RECOFAN 2001年9月犬がミケの一族
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ELECTRIC LIGHT ORCHESTRA / ELECTRIC LIGHT ORCHESTRA(紙ジャケCD)
この長ったらしい邦題の帯と収納ボックス欲しさで、ディスクユニオンから購入したエレクトリック•ライト•オーケストラのデビューアルバム。 ザ•ムーヴの活動と並行して、実験的に始まったELOの活動は、当時まだザ•ムーヴの課外活動的な扱いを受けていました。 ビートルズ解散の翌年に発売された本作は「エリナ•リグビー」あたりを思わせる中期ビートルズな作風で、バンド名の通り、オーケストラを取り入れた壮大なロックをテーマにレコーディングされています。 メンバーはザ• ムーヴのメンバーだったロイ•ウッド、ジェフ•リン、ベヴ•ベヴァンに、オーディションで選ばれたビル•ハントとウィルフ•ギブソンの5名体制。アルバムジャケットにある電球(Electric Light)が当時のシンボルマークでした。 作品は全英32位を獲得し、こちらが主たる活動となったため、ザ•ムーヴは解散します。 ソングライティングはロイとジェフが半分ずつ担当していますが、本作は印象的なチェロのアレンジを行なったロイの貢献度の方が高いのではないでしょうか。 このバンド内での主導権が徐々に変化していくことになるのですが、50/50になっている本作はELO作品の中でも特別な位置にあたる作品だと思います。 https://youtu.be/1HqgOl5G2ik?si=eVdTZU7tkJEp47hr アルバム冒頭の「10538 OVERTURE」はこのアルバムのレコード番号をタイトルにしたもので、ELOとしての最初の曲として、今もライブでは演奏されています。
紙ジャケットCD E 2600円 DISC UNION 2006年9月犬がミケの一族
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MESSAGE FROM THE COUNTRY / THE MOVE(紙ジャケCD)
ベースのリック•プライスが脱退したことでバンドメンバーは3人になり、この3人がそれぞれソングライティングし、ボーカルをとる、まさに三国志状態となりました。 ビートルズっぽかったり、オールドロックめいたり、サイケでポップなサウンドはさらに発展し、とうとうザ•ムーヴというバンドの枠には収まりきらなくなってしまいます。 覚醒し続ける3人は、ザ•ムーヴと並行して、エレクトリック•ライト•オーケストラを結成。 本作とELOの1stアルバムのレコーディングは同時に開始されますが、必然的にザ•ムーヴは消滅し、本作がラストアルバムとなってしまいました。 ELOの1stはコンセプトに合わせたアルバムであるのに対し、本作はまさに混沌としており、ムーヴのみならず、アイドル•レースの面影やELOに通じる部分、更にはこの先袂を分つウィザードなんかのエッセンスがごちゃ混ぜになったエモい作品です。 プロデュースではまだロイ•ウッドとジェフ•リンが対等にぶつかり、アイデアのベースをジェフ•リンが起こし、アルバムジャケットはロイ•ウッドが描いています。 完成されたELOも素晴らしいんですが、この3つの才能がひしめき合うカオスに満ちたムーヴも一筋縄ではいかない魅力があります。 https://youtu.be/QdAODn8LfmQ?si=QF8NbfdHqXccj4en 本CDにはアルバム未収録のシングル、カップリング、デモトラックなど10曲が追加されており、ムーヴの歴史も堪能できます。
紙ジャケットCD M 2600円 DISC UNION 2006年9月犬がミケの一族
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EDGAR BROUGHTON BAND / EDGAR BROUGHTON BAND(紙ジャケCD)
エドガー•ブロートンとスティーブ•ブロートンの兄弟にアーサー•グラントが加わり、イギリス、ワーウィックで結成されたエドガー•ブロートン•バンドの3作目。 インパクト大なジャケットアートワークはヒプノシスによるもので、吊るされた肉の中に一体だけ裸の女性が逆さ吊りにされている何ともグロテスクながら美意識と皮肉を感じるヒプノシスらしい仕業のデザインです。 前2作はハードサイケで、黒魔術的要素も含んだそれこそおどろおどろしいイメージのバンドでしたが、今作はフォークロックに方向転換し、見た目とは違う耳馴染みのいいロックを聴かせています。 ヒプノシスファンなら、是非ともアナログ盤も手に入れたい一枚です。 https://youtu.be/JLU4cFkIPd4?si=kT35kR94_G6pYdfq
紙ジャケットCD E 2548円 2001年8月 1971年犬がミケの一族
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CARPENTERS / CARPENTERS(紙ジャケCD)
カーペンターズのデビュー30周年で発売された紙ジャケCDボックスから二人の3rdアルバム。 通称「タン・アルバム(The Tan Album)」と呼ばれ、日本発売当時の邦題は「ふたりの誓い〜カーペンターズ第三集」。その後「スーパースター」に改名され、2000年からは原題どおりセルフタイトルとなりました。 聴きどころはA面トップの「雨の日と月曜日は」(ロジャー•ニコルズ&ポール•ウィリアムズ)とB面トップの「スーパースター」(レオン•ラッセル&ボニー•ブラムレット)ですかね。 「スーパースター」は元々、デラニー&ボニーによる「グルーピー」というシングルで、その後、ジョー•コッカーとリタ•クーリッジがカバーした際に「スーパースター」と改名されました。 更にそれをカバーしたベット•ミドラーのバージョンを気に入ったカレンが歌詞の一部を変更して発売したのが本作ですが、元祖を含めた様々なカバーを差し置いて最も有名なバージョンになっています。 https://youtu.be/SJmmaIGiGBg?si=4D50KHGtFNGiKQfu https://youtu.be/PjFoQxjgbrs?si=2KRkJ9acv_bmxu4v
紙ジャケットCD C 28032円 1998年12月 1971年犬がミケの一族