『イレブン』/ 昭和のサッカー月刊誌

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今はサッカー好きな人なら、誰しも『ワールドカップ』を口にするが、私らが中学生の頃は そこまでサッカーワールドカップはメジャーではなかった。1974年に西ドイツで行われた『ワールドカップ』は地元西ドイツの優勝で幕を閉じた大会だった。
 東西ドイツの戦いがあったり(東ドイツが1-0で勝つ)、クライフを中心として渦を巻くようなオランダのトータルフットボールが話題となり、そのオランダが前回優勝国のブラジルを粉砕した大会でもあった。本誌はその翌年に発行されたものだ。
 ベッケンバウアー、ミュラーといったワールドカップで活躍した選手がFCバイエルンの一員として来日して『日本代表』と2試合を行ったのだ。その詳報号がコレ。田圃のような国立競技場で西ドイツの選手達は苦笑いしながら『レクリエーション』を楽しんだ。その中で、ドイツの19歳の1人の若者が縦横無尽に日本の守備陣を切り裂いていた。それが後のワールドカップで活躍するカールハインツ ルムメニゲだったことを 私は数年後に知った。

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