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宇宙戦艦ヤマト/ 松本零士 作
巨匠・松本零士氏のあまりにも有名な作品。『メカの松本』と呼ばれた時期に描かれた正真正銘のメカモノ漫画。船尾を下から舐めるように捉えるアングルは、ジョージルーカスが『STAR WARS』に応用したのは有名な話だ。 また、現在のアニメを含め、洋名は『 THE BATTLE SHIP YAMATO』が一般的だと思うのだが、この表紙を見ると『 COSMO SHIP YAMATO 』とあり、決して戦闘の為の船ではないという松本零士氏の強い意志が感じられる。個人的には宇宙戦艦ヤマトのお話は、1978年の『さらば宇宙戦艦ヤマト〜愛の戦士たち』で終わりにしている。その後、数々の続編が生まれているが、私にとってのヤマトは初めの2作だけ。あとは『別モノ』として見ている。 私が中学生の頃、松本氏の描く髪の毛の長い女性が理想で、現実でも髪の毛が長く、痩せ型の子が好きだったのだが、『2次元の君』には遠く及ばず、溜息をつく日々が長く続いたのだった。 ^^;
SFまんが サンデーコミック 220円わびすけ
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限りなくアホに近い男/ 亜月裕 作
1970年代の別冊マーガレットの三大有名作家は『くらもちふさこ、槇村さとる、亜月裕』であると私は思っている。その亜月裕の作品。このギャグ漫画要素満載の画風を継承したのが、コレより後に発表される『伊賀のカバ丸』だ。当時の少女マンガの王道であるラブストーリー感が欠如しているのが彼女の作風であり、そこが彼女の最大の魅力だと私は思う。
まんが 集英社 320円わびすけ
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ヤングギター/ 1974.12月号
半世紀も前になってしまったのですね。自分で信じられない。毎日、ギターを練習して指が痛くなって、もう押さえられなくなると『かぐや姫』のLPレコードを聴いて、また練習して… 懐かしい。。。 この時、『人生を語らず』が新譜ですからね。
雑誌 シンコーミュージック・エンタテイメント 650円わびすけ
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赤いガラス窓 / くらもちふさこ作
昭和時代のTVドラマ『ふぞろいの林檎たち』に登場した女子大生達が偽名に使っていた「まきむらふさこ」「くらもちさとる」は、当時の二大女性漫画家の槇村さとる氏とくらもちふさこ氏をもじった名前だったことは想像に難くない。 その1人、くらもちふさこさんの作品に初めて触れたのが、私の場合 この『赤いガラス窓』だった。1977年のことである。くらもちさんの作品に出て来る「女の子」は決して美形とは思わない。でも、当時、習っていた『古文』の表現で言うところの「いと らうたし」なのだ。そばで見ていてハラハラして、どうにも手を貸してやりたくなる様な可愛さ… 令和になって、そんな『女子』はとんと見たことない。(^^;; 1970年代、シンガーソングライターの真似事のようなことをしていた私は、同名の曲まで作った ^ ^ 古き良きフォーク全盛期である。 https://youtu.be/5xb5bjeQz0M?si=f5PkpGN_BqC_Ayk5
まんが 集英社 320円わびすけ
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『放課後』/ 槇村さとる 作
1970年代、私が通っていたのは都内のとある男子高だったのだが、高二の時、同じクラスだった友人の影響を受け、いきなり『別冊マーガレット』のファンになった。中でも、槇村さとるさんの作風が好きだった。私が初めて読んだ彼女の作品がこの『放課後』である。嗣美ちゃんという何の変哲もない、何処にでもいそうな女子高生の他愛もない日常生活と恋バナなのだが、私にとっては今で言うところの『推し』1号となった。 当時、私はシンガーソングライターの真似事をしていたので、このストーリーをお借りして曲まで作ったものだ。 https://youtu.be/RT7fnbsKTgY?si=5kYIKVilkx9s4lTL
まんが 集英社 320円わびすけ
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図で見るワールドカップ74 全ゴール/別冊サッカーマガジン
まだ家庭用ビデオデッキが普及していなかった1970年代、テレビの放送は実際に目で見て、自分の脳裏に焼き付けるしかなかった。あとは、写真。スポーツでは『分解写真』と言って、連写を見て自分の頭の中で動かすしかなかった。 これは私が中学2年の時に西ドイツで行われたワールドカップのゴール記録集である。全ゴール時の様子を写真と図で解説している。これでよく分からないものは、当時、テレ東で放送されていた『三菱ダイヤモンドサッカー』での放送を待つしかなかった。(^^;;
スポーツ ベースボール・マガジン社 700円わびすけ
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ミュンヘンの12人/ 松平康隆著
この本の著者である元全日本男子バレー監督の松平康隆氏は稀代のスポーツプロデューサーだと私は思っている。最近で言うと、青山学院大学の原晋 駅伝監督と共通するものがある。 1972年、ミュンヘンオリンピックに行く前に『負けてたまるか』という著書と『ミュンヘンへの道』というドキュメンタリーアニメのテレビ放送で全日本男子バレーの応援を思いっきり煽り、金メダルを獲得して帰って来るやいなや、この『ミュンヘンの12人』で国内における男子バレーの人気を不動のモノにした。 後にも先にも全日本男子バレーの『金メダル』はこの1回だけ。 やろうと思っても真似できるモノではない。きっと張本氏でなくても『あっぱれ』を3つはあげちゃうだろう。(^^;; ちなみに、おもて表紙は左上から、木村・大古・島岡・森田・南・横田。 ウラ表紙は左上から、猫田、西本、深尾、中村、野口、佐藤だったと思う。
ノンフィクション小説 柴田書店 550円わびすけ
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アストロ球団/ ジャンプコミックス
野球マンガのプレーって、出来そうで出来ない事のオンパレードだと思うんですが、このマンガに関しては、『現実味ゼロ』。実現率 0.00% 。誰がどう考えても『あり得ない』。。。 ボールをキャッチする為に、人間が人間を投げつけるとか(球七・球八の双子プレー)、ホームランを打つ為にバットをわざと折っておくとか(ジャコビニ流星打法)、塁間を走っている走者に次々と人間が降り注ぐとか(人間ナイヤガラ)、もうハチャメチャである。1試合の描写に2年半くらいかかっていた。その間、試合中にヒトが何人も亡くなっている。ホントにとんでもない話です。 そんなだから、絶対に実写化は無理だろうと思っていたら、『テレ朝』が深夜枠でやっちゃいました。^^; その勇気を讃えます。 現代に甦る『野球版八犬伝』。。。 機会があったら、一度ご覧あれ。 https://sp.b-ch.com/titles/485/001
マンガ ジャンプコミックス 320円わびすけ
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『イレブン』/ 昭和のサッカー月刊誌
今はサッカー好きな人なら、誰しも『ワールドカップ』を口にするが、私らが中学生の頃は そこまでサッカーワールドカップはメジャーではなかった。1974年に西ドイツで行われた『ワールドカップ』は地元西ドイツの優勝で幕を閉じた大会だった。 東西ドイツの戦いがあったり(東ドイツが1-0で勝つ)、クライフを中心として渦を巻くようなオランダのトータルフットボールが話題となり、そのオランダが前回優勝国のブラジルを粉砕した大会でもあった。本誌はその翌年に発行されたものだ。 ベッケンバウアー、ミュラーといったワールドカップで活躍した選手がFCバイエルンの一員として来日して『日本代表』と2試合を行ったのだ。その詳報号がコレ。田圃のような国立競技場で西ドイツの選手達は苦笑いしながら『レクリエーション』を楽しんだ。その中で、ドイツの19歳の1人の若者が縦横無尽に日本の守備陣を切り裂いていた。それが後のワールドカップで活躍するカールハインツ ルムメニゲだったことを 私は数年後に知った。
サッカー雑誌 日本スポーツ企画出版社 870円わびすけ
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サッカー入門( 昭和版 )
昔はビデオもネットもなかったから、お手本は有名選手の動きの『分解写真』と呼ばれる連続写真くらいしかなかった。今の時代の子供達はほんとに幸せだと思う。好きな時に、何度でも繰り返し見ることが出来て。。。 表紙よく見てくださいな。白のユニフォーム着ているのは、早稲田大学時代の釜本氏です。年代を感じますね。^^;
スポーツ入門書 秋田書店 定価わびすけ
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荒野の少年イサム/ 川崎のぼる 作
『巨人の星』というスポ根マンガの代表作があったのだが、そこに登場した『星飛雄馬』『花形満』といった俳優たちが、かぶるカツラを変えて登場したのがこの『荒野の少年イサム』だった。飛雄馬の姉ちゃん『明子』も『クララ』と名を変えて最後の方に登場する。『人種差別』とか、諸々の問題を抱えている表現から復刻版はもう作られないだろうな。 川崎のぼる氏の見開き1コマの細密画には、今も驚かされる。1コマ1コマの描写に関しては、歴代最高峰の作品だと私は思っています。
マンガ ジャンプ・コミックス 320円わびすけ
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遅ればせながらの自己紹介/ 小椋佳
1976年、初めて人前で小椋佳がコンサートを開いた年です。それまでに数々の名曲を出していたにもかかわらず、第一勧業銀行の銀行員という本職との絡みから、コンサートは開けていませんでした。その年に出版された NHK MOOKです。なんせ若い。 私もこの頃は.若かった。。。(^^;;
ニューミュージック NHKブックス 定価わびすけ