ファンとアンチの狭間で ~ VOL.21 美女と野獣③

初版 2020/09/25 18:31

改訂 2023/01/24 08:04

*なんでこんなことを綴っているのかはこちらをご覧ください

 ファンとアンチの狭間で ~ 本当の自己紹介


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*ファンとアンチの狭間で ~ VOL.19 美女と野獣①

*ファンとアンチの狭間で ~ VOL.20 美女と野獣②

*ファンとアンチの狭間で ~ VOL.22 美女と野獣④

*ファンとアンチの狭間で ~ VOL.23 美女と野獣⑤

*ファンとアンチの狭間で ~ VOL.24 美女と野獣⑥

*ファンとアンチの狭間で ~ VOL.25 美女と野獣⑦


今回は"悲運のうぬぼれボーイ"について語っていきます。

ベルの時と同様、言いたいことは大したことないんだけど説明用の画像過多で長めになっています。


●ガストン●

ベルが住む町の英雄です。

陽気で気さくでハンサム(?)な人気者ですが、粗野でうぬぼれが強く無作法者です。

・抜群のカリスマ性

ベルには蛇蝎のごとく嫌われているガストンですが、町の人たちからの好感度はバツグンで老若男女問わず慕われて愛されています。

彼がベルと結婚式を挙げると言えば、自動的に素敵な会場ができあがり

料理人や音楽家だけでなく、司祭まで駆けつけてくれてます。

また、さめざめと泣いて悲しむファンのコたちも。

ベルにフラれて落ち込めば一生懸命に慰めてくれる友(?)もいるし、酒場の客みんなも励ましてくれます。

ベルが野獣からもらった"何でも見せてくれる鏡"で野獣の姿を見た町の人たち。

ベルの「見た目は怖いけど優しい」という話を一蹴し「野獣は子供たちを攫って行く。ヤツを殺すまでは安心できない!」と民衆を扇動して、

けっこうな夜分なのに、大人数を引き連れて野獣討伐に行きます。


これってけっこうすごい能力だと思うんですよね。

確かにガストンは粗暴で粗野だけど、ジャイアントとは違い決して民衆を暴力で従わせているわけではありません。

彼への信頼は似た者同士のゴロツキ仲間の間だけでなく、町の人全員から支持されリーダーシップを取っています。

ベルの視点で描かれている物語では、とても嫌なヤツで、それこそディズニーヴィランズの一人として名を連ねていますが

彼はかなり有能な類まれなる才能の持ち主だと私は思います。

活字の本は読めないくらい教養はないし、足は臭いけど!!


悲運のうぬぼれボーイ

そんな類まれなるカリスマ性をもったみんなの人気者「ガストン」ですが、野獣討伐の際に返り討ち(という名の自業自得)に遭い命を落としてしまいます。


でもさぁ。

ガストンって死ななきゃいけないほど悪いことしたかなぁ?


そりゃ頭は悪いし、品もないし、粗野で、足も臭いよ?

(注:ガストンの悪口大会をしたいわけじゃありません)


別に主人公の命を狙ったわけでも、国を乗っ取ろうとしたわけでもないのに。

いきなり「町の近くのこんな人がいます」って言われたら、そりゃあ警戒するし、恐怖するし、被害はなくとも排除に乗り出そうってのはわかる話で。

町のはみ出し者より町の英雄の話を信じるし、本当の動機は「ベルの心を手に入れる」だったとしても町の安全を守るっていう大義も一応あるわけで。


別にガストンは好きでもないけど「死」という結末を迎えなきゃいけなかったのは何とも腑に落ちません。

彼の最大の失敗は「ベルに恋をしたこと」でしょうか。

ベルはトロフィーワイフには向かないよ(笑)


ちなみにガストンが谷底へ落ちるシーンにはこんな小細工があります。

ガストンの瞳の中にドクロ💀が入ってるんですね~

これは世界中の子どもたちが見るディズニー作品の中では、直接的な「死」を表現しないという理念からこうなっているんだそうです。

他の作品も海に沈んで行ったり、服だけ残って中身が消えたりと遺体そのものは見せない演出になっています。


・人生最大のミスは武器の選択?

彼は銃の名手で、鴨だろうと鹿だろうと熊だろうとなんでも仕留めます。

酒場には彼の「戦利品」がいっぱい。

そんな彼ですが、なぜか背中には矢も背負っています。

弓も得意なんでしょうか?

でも威力をとっても機動力をとっても銃の方が断然イイですよね。

それなのに野獣討伐で彼が選んだ武器は銃ではなく弓矢。

開戦当初の野獣は失意のどん底でやる気もなかったんだから、この時点で銃で仕留め解けば後々の面倒も己の不幸もなかっただろうに。。。


前項で彼の人生最大の失敗は「ベルに恋をしたこと」と記しましたが間違えました。

ただの「武器の選択ミス」だった(笑)


・これはどこ?

ベルの家まで結婚を申し込みに行くガストン。

戸口にベルを追い込んで結婚を迫りますが、ベルの機転でガストンはそのまま外へ。

ガマの生える沼地に落っこちます。


でもちょっと待って。

ここどこ??

ベルの家は小川と草原に囲まれた町はずれのおうち。

扉を開けると右手に階段があり、正面は水車があります。

ガストンが勢い余って外に飛び出しても階段に続く柵があるし、

それを乗り越えるほどの勢いだとしても、まずは水車に巻き込まれる構図になっています。

そして何より家の近くに沼はありません。


ガストンは一体どこまでぶっ飛んで沼にハマったのでしょうか。


・職業:自営業?

ベルにフラれて落ち込むガストンがいるこの酒場。

励まそうとル・フウが持ってきた二人分のビールを奪い取り、振りかぶって、暖炉にボッシュート(死語)

その後、みんなに励まされて調子づいたガストンは自画像の前でハントした鹿の角を自慢します。


店内に自画像があったり、ハントの戦利品が所狭しと飾られていたり、店の備品を破壊したり。

これだけ自由にできるってことはガストンはこの酒場の主なんでしょうか。

絵のない本を読めない彼に経理ができるとは思えませんが、溢れ出るカリスマ性で誰かが自然と代わりにやってくれるんでしょう(笑)


そういえば、ランドの新エリアにこの酒場をイメージしたレストランがあります。

その名も「ラ・タベルヌ・ド・ガストン」。

イメージ画を見ると、あの自画像もガストンが座っていた椅子も再現されているようです。

ぜひガストン気分を味わってみてください。



To be continued...


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学生時代にディズニーランドにある"クイーン・オブ・ハートのバンケットホール"でアルバイトをしていました。
それがきっかけで業務上必要に迫られ知識をためていったらディズニーが好きに。
ここには私が気に入って収集したディズニーアイテムを多数展示しています。

***祖父の遺品である切手のミュージアムを開設しました。
そちらもゆるゆる展示していきます。

https://muuseo.com/YMJ-StampRoom

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